中国人工知能企業「CLOUDWALK(云从科技)」が人工知能分野で2番手のユニコーン企業へと成長?

中国政府はAI 開発の世界リーダー企業の育成に取り組んでいる。中国人工知能スタートアップ企業としては、SenseTimeやMegviiが有名であったが、ここに来てCloudWalkへの注目も高まってきている。巨額の資金調達を行い業界2番に躍り出たとも囁かれるようになってきた。

 

CloudWalk(云从科技)がBラウンド資金調達完了で推定時価総額230億元(3800億円)規模へ

CloudWalkは、2015年4月に北京で設立されたスタートアップ企業で、創業者は周氏(Zhou Xi)である。設立当初から広州地方政府から20億元(日本円で約340億円)の資金支援を受けるなど、行政との連携で急速に成長している企業である。

主要な技術チームは中国科学院の重慶分院から集結しており、重慶、成都、上海を中心に技術開発を行ない、現在はアメリカのシリコンバレーでも研究室を拡張している。科学技術チーム300名のうち80%以上が関連する博士号を取得した精鋭でチーム構成されており、主な業務は、金融機関や公安、空港施設などに強みを発揮している。民間の空港分野では約8割に及ぶ45もの空港でCloudWalkの人工知能技術が活用されているという。

現在CloudWalkは中国国内の銀業業界をサポートする人工知能システムとして、ナンバーワンの導入実績を誇り、中国農行銀行、中国建設銀行など全国で400もの銀行に採用され、のべ2億1600万回の利用実績をサポートしている。

今回のBラウンドでの資金調達は、広州の粤科金融集団、中国国新领投などから10億元超(170億円程度)の調達を行い、調達後の推定時価総額は230億元(日本円で3800億円)程度の規模に到達すると囁かれており、中国で人工知能企業として2位に躍進したのではないかとの声も出て来ているのである。

 

ジャッキー・チュン(張学友)のコンサートで、観客の中から犯人を検挙!

CloudWalkが提供する人工知能による画像認証技術を物語る有名なエピソードが存在する。アンディ・ラウ(劉徳華)、アーロン、クオック(郭富城)、レオン、ライ(黎明)とともに、4大天王と称される香港主審のシンガー、ジャッキー・チュン(張学友)のコンサートが開催された際のエピソードである。会場内の保安管理システムとしてCloudWalkの人工知能を活用した顔認証システムが導入されたのであるが、その際に観衆の中から、指名手配中の犯人を検知し検挙してしまったのである。

Photo from:cloudwalk

このように話題性のあるエピソードも手伝い、CloudWalkの業績は2018年に入り急成長を遂げているのである。CloudWalkの人工知能技術を導入したクライアント数は既に1200を超え、営業利益の水準は10億元(165億円)を超える水準に到達したと言われている。安全保障分野から得られる収入が全体の6割を占め、金融分野が3割を占めているが、その応用範囲はますます拡大中であり、ニューリテール分野などでも成長のポテンシャルを秘めているという。

既にSensetimeの時価総額は60億USD(日本円で6800億円規模)といわれていおり、人工知能分野のスタートアップNo1をひた走っている。今後は、Megvii、CloudWalkを加えた三つ巴の競争が激しく展開されそうである。SenseTime、Megviiに加えてCloudWalkのハイレベルな競争から目が離せなくなってきており、かなりスケール感のある競争が、今後も展開されそうな予感である。

参考記事:Sensetime 

センスタイム(Sensetime)がアリババなどから6億UDS調達! AI画像認証分野で最大ユニコーンへ!

本田がセンスタイム(Sensetime)と自動運転分野で提携。中国のAI画像認証技術をリードするトップ5企業のまとめ

参考記事:Megvii

フェースリコグニション(顔認識)技術の最前線、ターミネーターの世界が既に現実にもとに!|megvii 

Facebook
Twitter
Email
Print