2018年度の中国一人当たりのGDPが1万ドルに到達?「北上広深(北京、上海、深セン、広州)」では2万ドル越えも!

1/16中国経済誌「求是」において中華人民共和国国家発展和改革委員会の主任である何立峰が2018年度の中国一人当たりのGDPが1万ドルを突破する可能性を示唆した。既に世界銀行公表の2017年中国一人当たりのGDPは8,643.11ドル (74位) に達しており早期1万ドル超えも真実味を帯びてきた。

 

「北上広深(北京、上海、深セン、広州)」では2018年度の一人当たりのGDPが2万ドル超えへ?

1/16中国経済誌「求是」において中華人民共和国国家発展和改革委員会の主任である何立峰(heli feng)が2018年の中国の一人当たりのGDPが1万ドルを突破する可能性を示唆した。中華人民共和国国家発展改革委員会(National Development and Reform Commission (NDRC))とは、経済政策や社会政策の研究、経済分野におけるマクロ調整を行う中華人民共和国国務院に属する行政部門である。

1/16に公表された中華人民共和国国家発展改革委員会の数字とは別に、様々なGDPに関する予想が公表されている。例えば、北京市発展改革委員会は北京市民一人当たりのGDPが2018年に初めて2万ドルを突破する予測を示している。北京では、既に2017年度の一人当たりのGDPが19,100ドルと公表されており2018年の2万ドルもほぼ実現可能な数字なのである。中国メディアで公表された他の大都市の統計をひろいあげてみても、2017年度の広州市の一人当たりGDPは150,678元(およそ22,317米ドル)、深セン市では一人当たりGDPは183,127元(27,123米ドル)とのデータを確認できる。上海市のデータは確認できなかったが、「北上広深(北京、上海、深セン、広州)」といった大都市では一人当たりGDPが2万ドルを超える水準になりつつあり、先進国と匹敵するほどの経済水準に到達しつつある。4大都市以外でも、蘇州、無錫、南京、杭州、珠海、常州などが「北上広深(北京、上海、深セン、広州)」に続き一人当たりのGDPが2万ドルを超えるのが視野に入っていると言われている。

 

中国の一人当たりのGDPが一万ドルを超えるのは、肌感覚でも違和感は無い!

中国政府が公表するマクロ統計に関しては、その信ぴょう性を疑問視する声も根強い。実際の統計的な真偽は、経済学者などの専門家の分析に委ねたいが、実際に中国で生活している立場からの肌感覚を言えば、中国の一人当たりのGDP が1万ドルを越える統計数値に全く違和感を覚えない。

この20年で不動産を中心に物価水準が急上昇し、インフラ整備も充実しており人々の生活が豊かになっていることは紛れも無い事実である。よく、大都会と地方都市との格差を指摘されるが、実際に地方都市を訪問してみればもはや以前のような物価感覚とは全く異なることはすぐに理解でき、地方都市の底上げを実感できる。

中国と同程度の経済水準である国家と中国を比較してみることにしたい。1人あたりのGDPが1万ドルとはどのような水準なのだろうか。例えば、マレーシアはアセアンの優等生と言われ2017年の世界銀行の一人当たりGDP統計でも9755.18ドル(70位)と中国の統計数値をやや上回る国家である。しかし、マレーシアの首都クアラルンプールと中国の大都市での物価、生活コスト、賃金、インフラ水準などを総合的に考慮してみても、中国の大都市のほうが上回っていることを実感できる。このことからも中国GDP統計の信ぴょう性は相当程度高いと想像できるのではないだろうか。

参考資料:世界経済のネタ帳 世界の一人当たりの名目GDP(USドル)ランキング

 

日本の一人当たりGDPは20年ほぼ横ばいの寂しい結果!

筆者が大学を卒業し証券会社に就職したのが1997年である。その当時の日本の一人当たりのGDPは35000ドル程度だったと記憶している。それから20年が経過したが、2017年の日本の一人当たりのGDPを見て見ても、なんと38000ドル程度とほとんど変化していないのである。

参考資料:世界経済のネタ帳 日本の一人当たりの名目GDP(USドル)の推移

それとは対照的に中国は1997年当時、一人当たりのGDPでわずか780ドルしか無く、中国全部のGDPを足しても日本の九州程度にしかならないと言われていたように記憶している。それが2017年には8,643.11ドルを記録し実に11倍以上の成長を果たしており、今後もさらに成長する見込みだという。この根本的な違いは一体どこから来ているのだろうか。

参考資料:世界経済のネタ帳 中国の一人当たりの名目GDP(USドル)の推移

中国もGDP1万ドルを達成することで中所得国の罠」に陥いり、成長が鈍化していくのかもしれない。しかし、今後も中国の成長を牽引するのは、革新的なビジネスモデルを生み出し続けているデジタライゼーション分野であることは間違いなく、当サイト(GloTechTrends)としては、今後も引き続き中国デジタライゼーションの先端事例を紹介していきたいと思っている。成長力の違いの差の根本は果たしてどこにあるのだろうか。

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