中国で銀行員削減が始まった!?中国5大銀行合計で、2017年で既に27000人を削減済! 

中国5大銀行では既に人員削減が始まった。2017年度末の従業員数では5行合計で前年比27000人もの行員が削減された。削減の中心は支店業務であり間違いなくテクノロジー企業が主導するフィンテックの影響である。日本の3大メガバンクの動向は?

 

中国の5大銀行は、2017年末で前期比27000人を削減!

アントフィナンシャルを代表とする総合フィンテック企業のビジネスモデルが、既に伝統的な金融機関業務に従事する従業員数に大きな影響を及ぼしてきた。スマホの画面一つで、預金、決済、融資まで実行してしまう総合フィンテック企業の登場は、金融業界の景色を大きく変えようとしている。

アントフィナンシャルが提供する総合フィンテックのプラットフォームを活用すれば、融資が必要なときにスマホで申請(3分で必要事項記入)、審査に1秒、その融資実施に従事するスタッフ0人という「3、1、0」のビジネスモデルを構築しているわけだから、伝統的金融機関の従業員削減は必然的であろう。5大銀行(とりわけ中国銀行以外の4大銀行)では、今後も支店業務などを中心に人員削減を進めていくという。

参考記事:総合フィンテック企業とは?

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2017年の年次報告書より従業員数を抜粋

 

日本の3大メガバンクは、2017年度末時点では従業員数はまだ増加傾向!

さて良い機会なので、中国との対比の意味を込めて日本の3大メガバンクの従業員数をまとめて見たい。2017年3月期の有価証券報告書より連結従業員数を抜粋したところ、この時点では3大銀行全てが対前年比で従業員数は増加している状況であった。それも3行合計で1万人以上増加し、増加率にして4%を超える増加となっている。

2017年3月期時点では、中国のような総合フィンテックを売りにしたビジネスモデルがまだ日本には存在せず、テクノロジー系企業が伝統的な金融業務を侵食するような現象が起きていないということであろう。

ただ、ご存知のように2017年3月期の決算発表直後に3大メガバンクがほぼ同時に大規模なリストラ計画を発表している。三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)9500人、三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)4000人、みずほフィナンシャルグループ1万9000人規模の人員削減計画を発表している。

現時点では、具体的にリストラが進んでいるという話は聞かないが、2018年6月末に公表される2018年3月期の有価証券報告書にも注目しておきたい。

GloTechTrends(グローバルテクノロジートレンド)としては、今後もフィンテックがどう社会を変えていくのかを注目していきたい。