【キャッシュレス社会】芝麻信用(読み方はジーマ信用)とは?杭州では信用を使ってお金を節約できる!

杭州の街で行われている新しいタイプのシェアリングエコノミーとは。シェアエコノミーとビックデータ解析による芝麻信用(読み方、ジーマ信用)のスコアが融合した新しいビジネスモデルへの 挑戦。

杭州(クイシュウ)という街がある。13世紀の南宗の時代には世界最大の都市として繁栄し、今でも古い中国文化を偲ぶことが出来る美しい文化都市である。中国語でハンジョーと発音し人口700万人を抱える富裕層が多い浙江省の省都である。アリババの本社は、上海や北京でなくこの街に位置する。

今日は杭州の街で行われているビックデータを有効活用した面白いシェアリングエコノミーサービスをお伝えしたいと思う

 

  • 芝麻信用(ビックデータ解析により数値化した信用)がサービスの前提

 

芝麻信用、ジーマ信用、アリペイまず、サービスの前提となっているのは、芝麻信用(読み方、ジーマ信用)と呼ばれるアントフィナンシャル(旧アリペイ)が2015年1月からスタートした信用数値化サービスである。

アリペイユーザーは、自動的にこのサービスを活用できる。ユーザーの信用を350から950の数値で表示し、高い数字ほど良いスコアでありスコアに応じて一定のランクが与えられる。

では、どうやって数値化しているのだろうか?

以下に示したような膨大に蓄積されたクラウド上の個人情報や取引履歴といったビッグデータを解析して算出されている。

1、オンラインショッピングデータ、公共料金支払い状況、住宅購入履歴、車両購入履歴、納税履歴などのあらゆるアリペイ使用データを活用して個人の生活趣向を分析

2、投資している投資商品に対するリスク状況

3、SNSによる人間関係、友人関係などを使って社会的地位を推定

4、銀行ローンやクレジットカードの使用状況

5、全てにおける契約履行履歴、トラブル履歴

 

これらのデータを総合的にデータ解析し350-950までの数値で数値化する。

1、700-950  とても信用度が高い

2、650-699  信用度が高い

3、600-649 良い

4、550-599 普通

5、350-549  悪い

ちなみに800-950のスコアは獲得がほぼ困難とされこのレンジのスコアの人にはなかなかお目にかかれない。データ解析に基づいて毎月芝麻信用(ジーマ信用)は変更されている。

 

  • 杭州の人々は数値化された芝麻信用(ジーマ信用)スコアをつかって、お金の節約。高スコアの人は、経済的なメリットを享受できる仕組み!

 

杭州の街を歩いてみるとそこら中にシェアエコノミーが普及していることがわかる。 至る所にシェア自転車が溢れ、個人所有の自転車は大幅に減ったという。杭州名物の捕まらないタクシーも、配車アプリのお陰で使わなくて済む。

さて、アリペイが提供する新しいアプリをあけてみる。芝麻信用(ジーマ信用)のスコアと連動してその保証金を支払わずにシェアできるというサービスである。そこには、6つのアイコンが現れ、どこに行けばその商品が余剰で借りることが出来るのかGPSを使ってナビゲーションをしてくれる。

通常人々がものを借りるとき、借り手はデポジットを貸主に支払って貸し手は安全を担保して、貸し出すのが通例である。芝麻信用(ジーマ信用)のスコアが600を超えていれば、安心できる借り手としてデポジットを支払わなくても良い。

  • 充電器(携帯やパソコン充電に用いる充電器)、1時間無料、1日10 元(百六十円)
  • 傘の貸し出し、ジーマ信用が600以上であれば貸し出し代金も無料
  • Wifiルーター、カメラ,、ビデオなどのデジタル商品
  • スーツケース、寝袋、バーベキュー道具、ダイビングスーツなどの旅行や、アウトドアグッズ、
  • 服、ドレス
  • 本の貸し出し、

これらの全てのシェアリングエコノミーが芝麻信用(ジーマ信用)のスコアと連動しており貸し手は安心できる借り手なのかをスコアから瞬時に判断し、デポジットを徴収すべきかを決定する。

 

余談ではあるが、今回訪れている杭州で滞在するホテルでは、デポジットを支払わずに済んだ。アプリが提供する旅行情報にそって、一定のホテルに滞在すれば、芝麻信用(ジーマ信用)のスコアを提示することによって、宿泊客はデポジットの支払いをする必要もないというではないか。

シェア自転車の分野でも、芝麻信用(ジーマ信用)のスコアとの連動が行われ、シェア自転車企業ofo(アリババ関連企業)では650のスコアを提示することによって、デポジット無しでサービス提供を受けられる。競合他社であるテンセント陣営のシェア自転車企業Mobikeには、芝麻信用(ジーマ信用)を活用できないのは、ビジネス上仕方のないことであろう。

現在、杭州での芝麻信用(ジーマ信用)のユーザーは580万に及ぶと言われている、人口700万の街で、どれほど芝麻信用(ジーマ信用)が生活に根付いているかよくわかる数字である。

杭州は、今後もアリペイと行政が密接に連携し合いながら、より便利なフリーデポジットシティーを目指すという。アントファイナンシャルのCEO(井賢棟氏)が以下のように述べている。「インターネットとビッグデータの融合で、より効果的で、満足度の高いサービスを提供できる環境が整った」これほどまでに一つの都市が一体となってビックデータを大胆に活用している事例は世界的にも珍しいのではかなろうか。