新BAT時代の幕開けか?アリババ、テンセントに加え新たにバイトダンスのB?

BATのBは、百度(baidu)のBからBytedanceのBへと交代しそうな勢いだ。日本では、バイトダンスという社名よりショートビデオのTikTok運営企業といった方がご存知の方が多いかもしれない。既に時価総額では、Baiduを凌駕する規模となっている。

 

Pre-IPOラウンドで時価総額はBaiduを凌駕!アリババ関係の資本も加わる?

バイトダンス(北京Bytedance technology)と言えば、ニュースアプリである「今日頭条(Jinri Toutiao)」に加えて、中国国内のショートビデオ動画アプリ「抖音(ドウイン)」を運営している企業として有名である。日本でお馴染みなのは、バイトダンスが提供する海外版ショートビデオアプリ「Tik Tok(ティックトック)」であろう。10/19、日本の大手音楽レーベルであるエイベックスが、TikTokとショートムービーアプリ関連で包括的楽曲ライセンスに関する提携を発表したことも記憶に新しい。

そのバイトダンスに関連し、株式公開前の最終ファイナンスとなるPre-IPOラウンドが近日中に確定するとの報道が中国メディアの間で賑わっている。

バイトダンスは、2017年12月にもファイナンスを行なっているのだが、その時点で推定時価総額750億Usd(日本円で8兆3000億程度)と試算されている。今回のPre-IPOファイナンスでは、少なくとも25億Usd(日本円で2800億円程度)、最大では45億Usd(日本円で5000億円程度)と噂されているのである。Pre-IPOラウンドをリードするのは、日本のソフトバンク、KKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)といった巨大プライベートエクイティファンド、さらにアリババ系の云鋒基金(2010年にアリババの創業者であるジャック・マーと虞鋒が設立したファンド)などが参加すると言われている。このファイナンスに関して、バイトダンス、アリババの双方が正式なコメントを開示していないが、6年以内に株式公開が出来なければ、所定の条件で買い戻すといった買い戻し条項に関する報道もなされるなど、Pre-IPOラウンドが最終調整に向け具体的に進展している様子が伝わってきている。頑なに、、百度、テンセント、アリババから資本受け入れを拒否していた中国では希少価値となったBAT無縁スタートアップのバイトダンスが、ついにアリババの血を受け入れるかも注目を集めている。

 

バイトダンスとテンセントは犬猿の仲?抖音(ドウイン)をめぐり訴訟にまで発展!

バイトダンスとテンセントは、以前は良好な関係であり、ニュースアプリである「今日頭条(Jinri Toutiao)」も、ショートビデオ動画アプリ「抖音(ドウイン)」も、WeChatの小程序(ミニアプリ)からアクセスする事ができた。バイトダンスは、テンセントのWeChatから人気が出たアプリだと言えるだろう。

しかし、現在はニュースアプリである「今日頭条(Jinri Toutiao)」の小程序(ミニアプリ)は残されているものの、大人気の「抖音(ドウイン)の小程序(ミニアプリ)はWeChatから排除されている。

ショートビデオの類似アプリ

なぜかというと、今年6月にテンセントが、あまりに強くなりすぎた抖音(ドウイン)をWeChatからの締め出してしまった。これにより、バイトダンスは、テンセントを公然と非難したのであるが、テンセントはバイトダンスが公然と非難したことに対し、賠償金請求訴訟を提起したのである。バイトダンスも、負けじとそれに反訴する形で、不正競争に関する賠償金請求をテンセントに要求するなど、双方の経営陣の批判合戦で泥沼の様相を呈しているのである。

双方のこうした事情によって、静観していたアリババが今回バイトダンスへ資本注入するチャンスが到来したということになるのかもしれない。敵の敵は味方という、孫子の兵法がここにも生きていると言えるだろう。

 

バイトダンスの2018年の利益予想は500億元(前期比3倍)に躍進!

6/12 、バイトダンスが発表した「抖音(ドウイン)」のユーザー数は、国内のデイリーユーザー数1億5000万人に到達しており、月間アクティブユーザー数も3億人を超えているという。ニュースアプリである「今日頭条(Jinri Toutiao)」も、デイリーアクティブユーザー国内市場で4億人、海外市場で2億人規模に達しているという。

バイトダンスの2018年利益予想は500億元(前期比3倍)に達すると予想されており、前期比3倍、一昨年15倍の急成長を遂げていると噂されている。バイトダンスは、既に株式公開の準備手続きに入っており、早ければ来年にも株式公開を実現する見込みだという。

バイトダンスは、近年、オンライン教育、ゲーム、フィンテック分野など、多角的経営を展開しており、今後の動向が注目される。市場では、既に新しいBATとして、アリババ、テンセントに加えて、バイトダンスをあげる関係者も出始めている。

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