深セン華強北に殺到するマイニング機器バイヤー!BitMain社はASICマイナー分野で世界シェア8割を独占!1/23

世界中で仮想通貨に対する規制が強化される動きが起きていても依然として中国のマイニングは活況だ。マイニング業社が集まる深セン「」SEG Plazaのテナント料は半年で約2倍。そのマイニングブームの裏でASIC分野において大成功を遂げたBitMain社とは?

 

華強北を象徴する新しいエリアへ!?マイニングハードウェア専門販売ビル 賽格廣場「SEG Plaza」

中国政府を含め世界各国が仮想通貨に対して規制強化を進める中でも、依然として仮想通貨をマイニングする業者は活況を呈しているようだ。この仮想通貨に対する盛り上がりは一体どこまで続くのであろうか?

深センの電気街である華強北を象徴する建物として賽格廣場「SEG Plaza」がある。実は、このビルの4階と5階が現在仮想通貨のマイニングに関連するホードウェアを販売する一角として世界各国からのバイヤーが殺到し俄かに注目を集めているのである。

ひときわ目につくのは、ロシア、インド、セルビアなどのバイヤーであり、彼らは金額に糸目をつけず狙っているハードウェアが見つかれば、その商品を即買いして行く。いわば完全なる売り手市場である。おかげで、半年前まで1万元で購入できたASICマイナーは、3万元にまで値上がりしているものもあるという。

賽格廣場「SEG Plaza」のこの一角のテナント代は、この半年で2倍に跳ね上がり、華強北の中でもとりわけ人気のエリアとなっているという。

 

ASICマイナーの8割を独占するBitMain社(比特大陆)は、北京大学出身と清華大学出身の2人のエリートが創業

実は、ビットコインを投資している人が相場の乱高下で一喜一憂している間に、相場の乱高下とは無縁に極めて安定的、かつ爆発的な利益を生み出している企業が存在する。

ASICマイナーを製造し、現在は市場の8割を独占するに至った中国の「」(比特大陆)という企業である。

ASICマイナーというのは、省略なしに言えばApplication Specific Integrated Circuit というのが元々の言葉であり、特定の目的のために開発された集積回路ということになる。従来は、インテルのCPUとか最近人工知能分野で注目を集めるNvidiaが得意とするGPUという集積回路が有名であるが、ビットコインのマイニングは消費電力との戦いであり、特定の演算をハイスピードで行うことだけが求められる。それを得意とするのが、BitMain社のASICマイナーでありまさにビットコインのマイニングに特化した集積回路と言えるだろう。CPUやGPUよりも特定の演算に関しては、圧倒的にスピードが早く消費電力が少ないことを売りにしており、いわばビットコイン専用の集積回路ということになる。

実は、仮想通貨のマイニング関する集積回路の分野は、インテルやNvidiaも当初参入を計画はしたものの、マーケットが小さくビジネスになりにくいという理由で彼らは参入には至らなかった。

その大手が参入しない間に、ビットコインのマイニングに特化した集積回路を設計し製造し、マイニングに必要な集積回路の分野で圧倒的な存在感を示し始めたのがBitMain社ということになる。

 

BitMain社は2013年設立、設立後わずか4年でマイニング集積回路市場の8割を独占

BitMain社は、北京を拠点とする企業で現在の従業員200人規模の企業である。創業者である吴忌寒(Wu Jihan/ウージンハン)は、北京大学を卒業、もう一人の共同創業者である詹克团(Zhan Ketuan/ジャンカツァン)は、清華大学を卒業している。

吴忌寒は、2011年5月にタオバオからビットコインを購入しその魅力と可能性にとりつかれたという。そして、将来的に人々がビットコインのマイニングに注目すると予測し当時の集積回路ではマイニングには非効率であると考え、友人であった詹克团に技術的な協力を要請し共同で集積回路の開発に取り組んだという。

会社のホームページで、彼らの提供するASICマイナーの価格を確認することができるが、どうやら現在では人気商品はほとんど売り切れの状態でウェブサイトから購入することは困難なようである。本当に売り切れなのか、購入にあたり特別のルートが必要なのかは定かではない。2017年の売上は143億元(2430億円)に達しており販売するASICマイナー数は、10万台を超えるという。

BitCoin社のASICマイナー

ASICマイナー市場シェア 

実は、市場シェア15%である業界2位の企業Canaan(嘉楠耘智)は、すでにIPO準備に入っているとの報道も一部にあり、BitMain社はよりも詳細な財務データを公表している。Canaanは、2015年の当期純利益は224万元(3800万円ほど)であったが、2017年には3億元(51億円)にまで当期純利益は跳ね上がっており、この2年間で急成長を遂げている。

Avalon マイナー

市場シェア15%の業界2位のCanaanがこれほどの財務数値を達成していることから、業界1位のBitMain社がどれほどの利益を積み上げているのか想像できるだろう。ビットコイン相場の中で最も儲けているのは、実はこの会社なのかもしれない。

Glotechtrends(グローバルテクノロジートレンド)としては、仮想通貨が人々に何をもたらすことができるのか注意深く見守っていきたい。