ホテル予約サイトの自分に対する表示価格に疑念を抱き始めた中国ネットユーザーたち

ビッグデータ解析による結果なのだろか?中国でホテルや航空券予約サイトの「価格差別」問題が注目を集めつつある。予約サイトを頻繁に活用するヘビーユーザーがそうでないユーザーよりも高い価格提示を受けているというのだ。サイト運営者は否定をするが果たして!?

 

ホテル予約サイトのヘビーユーザーよりも新規ユーザーの方がお得なオファー価格を得られる?

最近中国のSNSでは「価格差別」という言葉がテーマに上がるようになってきた。「価格差別」とは頻繁にホテルサイトを活用しているユーザーが、ほとんどサイトを活用しないユーザーよりも割高な価格でオファーを提示されているという現象を指す。中国ではあるユーザーの問題提起に端を発しこの問題が注目を集め、最近は自らが複数のアカウントを使用して「ホテル」や「航空券」や「ライドシェア」サービスの条件検索を行い、同時刻同条件でもユーザーによって提示価格が異なる検索結果をSNSで投稿する事例が続出しているのである。こうした事例をネットで見て、自らの価格差別体験談を語るケースも多く、ネットはこの問題で大変な盛り上がりを見せているのである。自らが不利な価格提示を受けているユーザーはもちろん、利益を得ているユーザーも口々に不満を表明しているのである。


 

フードデリバリーで同店舗同じメニューをオーダー。頻繁に購入しているユーザーが配達コスト1.5元で新規ユーザーが0.5元で割引レートを獲得できる事例。

 

    

特定のホテルで頻繁に予約するユーザーと、初めて予約するユーザーとの比較事例

 

「価格差別」に対する不満を表明するユーザーが続出

伝統的ミクロ経済学分野でも「価格差別」という言葉は用いられてきた。業者が複数の顧客を相手に商品を販売するとき、顧客ごとに異なった価格を提示しある種の差別が存在するという意味である。以前は、この概念は伝統的には頻繁に購入してくれるお得意や上客といった優良顧客に対して他の顧客より安価な価格や有利な条件を提示するという場面で頻繁に持ち言われることが一般的であった。

しかし、どうやら現在のネット社会においては逆に頻繁にサイトを使用する優良ユーザーこそが割高な価格を支払うことになっているというのである。それはひとえにビッグデータを解析することによって、ユーザーごとの消費性向を把握することが可能になり、支払いの良い顧客に彼らが求める以上の割引をする理由がないことを意味している。

ネットでは具体的な事例がいくつも掲載されている。例えば、頻繁に北京に単身で出張を繰り返していたビジネスマンが、たまには妻と旅行を兼ねて北京出張に出かけようと思い妻に依頼していつも滞在しているホテルを予約しようとしたところ、普段予約している価格よりも割安に予約できたという。

夫は普段は会社の経費として一泊500限の予算上限としてお気に入りのホテルを500元前後の価格で予約していたという。つまり恒常的に500元で予約するビジネスマンに対しては、運営サイト側がこの人は北京に来るときは特定のホテルを一泊500元で滞在すると把握しているためそれより格安のホテルプロモーションを提示する必要がなく、割引を享受できていなかったのである。

ビッグデータの解析が容易になった現代においては、頻繁に使用するヘビーユーザーこそが、消費の特徴や、購入意識決定のキーファクターを把握されているのである。

 

プラットホーム運営者はこうした価格差別が行われていないと否定

こうした相次ぐネットでの指摘に対して、ホテル予約サイトや航空券予約サイトの運営者は価格差別を行なっていないと否定している。彼らの説明としては、ホテル代金や航空券価格は、頻繁に変更されているためにユーザーが同時期に検索したつもりであっても、たまたま価格変動のタイミングが含まれた結果にすぎないというのである。

プラットホームの運営者側からすれば、高く購入してくれるユーザーには高く売り、安くしか販売できないユーザーには安く販売し、全体としての利益の最大化を目指すのはある意味当然のビジネス行動であり、極めて効率の良い経営をしていると言える。だか、こうした戦略を実際に行っていたとしてそれを認めることは大変難しい問題なのである。

Gltoechtrends(グローバルテクノロジートレンド)としては、中国のネットユーザーたちが今後ますますこの問題を大きく展開して行くのかもう少し見守っていきたい。今度さらに彼らが不満を爆発させるとことで、ビッグデータ社会の問題点に関する議論が深まることを期待したい。