百度COO陸奇(LuQi)が突然辞任!人工知能分野で百度に異変あり!?

5月18日百度の最高執行責任者(COO)でありアポロ計画などAIに関する重要プロジェクトを統括していた陸奇(LuQi)が突如辞任を発表した。2017年1月に人工知能の権威として迎えられて1年4ヶ月での辞任となった。百度に何かが起きているのか?

 

陸奇(LuQi)突然の辞任発表で百度の株価は10%程度下落

5月18日、百度の最高執行責任者(COO)であり人工知能を活用した車の自動運転計画であるアポロ計画など、百度の人工知能分野での重要プロジェクトの事実上の責任者である陸奇(LuQi)が突然の辞任を発表した。

辞任に関して公表されたコメントでは、円満な話し合いの結果だとされている。しかし、この辞任は百度にとって大きな打撃となるのは間違いない。

「私は百度とロビン·リー(百度のCEO)のチームと一緒に仕事ができたことが大変光栄である。百度がAIの会社に移行したことも光栄に思う。個人的、家族的な理由から、中国でフルタイムでの仕事を継続することが出来なくなった。私は百度の将来について非常に楽観的でありBaiduをサポートし続ける。」と家庭の事情であることを前面に出し今後も百度をサポートしていくと結んでいる。

このニュースはネガティブサプライズとして受け取られ、翌日の百度の株価は一気に9.54%下落した。わずか1日で百度の企業時価総額が1兆円ほど吹き飛んだ計算となる。

 

百度グループ最高執行責任者(COO)の陸奇(LuQi)とは?

陸奇( LuQi)が百度に参加したのは2017年1月のことである。公表された時には、人工知能のエキスパートが百度に加わるとして熱狂を持って迎えられた。

陸奇( LuQi)は、1961年に上海に生まれ1996年に人工知能分野で最高峰と言われるカーネギーメロン大学のコンピュータサイエンスの博士号を取得している。その後IBM研究室で勤務などを経て、百度に参加するまでの8年間はマイクロソフトで全世界業務を統括する執行副社長を務めていた。

百度に参加したのちは、最高執行責任者(COO)として業務執行を行い重要プロジェクトの意思決定を行なっていた。百度が行う重要イベントでは先導しコメントを発し、百度の看板としての役割をも担っていた。とりわけ人工知能分野に関するプロジェクトでの活躍は華々しいものがあった。

陸奇( LuQi)が遂行した最も有名なプロジェクトが、人工知能を活用した車の自動運転分野に関するアポロ計画(阿波羅)である。

2017年7月に開催されたアポロ計画のスタートイベントでは、陸奇( LuQi)自らがスピーチを行い「アポロは世界最強の自動運転開発連合である。」との発言を行い、会場からは大きな拍手喝采が起き、百度を勇敢に引っ張る良きリーダーとして力強い存在感を放っていた。

陸奇( LuQi)の呼びかけに呼応する形で、アポロ計画には多くの企業が参加し、自動車メーカーのダイムラー、フォード、自動車部品メーカーのボッシュなどが参加し、IT企業であるインテル、マイクロソフトなど、車の自動運転に関連する重要分野から世界に著名大手企業50社ほどが参加していた。まさに、社運をかけた人工知能プロジェクトである「アポロ計画(阿波羅)」の中心にいたのが陸奇なのである。

 

わずか1年4ヶ月程度で辞任してしまった理由とは?

以前はBATと中国の三大テクノロジーカンパニーともてはやされた百度であるが、現在はアリババ、テンセントが巨大になり過ぎ、やや影が薄くなっている。そんな中、百度は人工知能分野に注力し、開発研究を進め数多くの人工知能関連の特許を既に保有し今後の巻き返しを虎視眈々と狙っているのである。

陸奇が就任からわずか1年4ヶ月足らずで辞任してしまった理由については、諸説あり真偽は不明ではあるが、一説によれば陸奇が展開する百度の人工知能分野への注力が革新的過ぎるために、従来からのスタッフとの間で軋轢が生じていたとする見方があるようだ。百度CEOであるロビン·リーにとっては、人工知能分野に活路を見出し百度のビジネスレイアウトの変更に果敢に取り組んでいただけに、今回の陸奇の辞任は大きな痛手であることは間違いないであろう。

車の自動運転の分野に関しては、中国国内でも既に百度だけでなくアリババやテンセントなどの企業も参入しますます競争が激化している。人事をめぐる問題で時間を費やしている時間などどの企業にも存在しない。百度が今後起死回生の巻き返しを果たすことが出来るのか大いに注目していきたい。

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