無人移動コンビニカーが上海で実験開始!トヨタが描く「e-Palette Concept」と類似?

6/6上海長寧区の200世帯限定であるが移動無人コンビニの実験がスタートした。アプリで予約すれば自動運転無人コンビニカー(L3)がやってきて、ユーザーは手のひら認証だけで入店、買い物をする仕組みだ。実現すれば日本でも応用できる範囲が拡大しそうな計画である。

無人移動コンビニ店舗の実験開始!テクノロジーサポートは「Deepblue Tech」

6月6日中国上海において、移動型の無人コンビニの実験がスタートされた。車の名前はパタヤ号(芭堤雅)というようだ。レベル3ながら自動運転機能が搭載されている。現段階ではL3のため有人ドライバーが運転を監視サポートする形となるが将来的には完全無人運転走行を実現するのが狙いであるという。

ユーザーは、「叮咚打店」(ディンドンダーデェン)というアプリをダウンロードすることで、会員登録し決済手段と生体認証(手のひら)を事前登録する必要がある。それさえ行えば、アプリから時間と場所を指定すれば、無人コンビニカーがやってきて手のひら認証で車内に入店し購入するという仕組みである。現在はまだ一車両しか走行しいないが、実験を繰り返しながら随時増加していく予定だという。

アプリ画面:GloTechTrends独自撮影

ちなみに、現段階では最高速度は時速95キロ、EVカーが採用され一回の充電で160キロまでの走行が可能だという。価格は40万元(700万円)以下を目標としており、将来的には1日250-300元でレンタルしていくことも検討されているという。車内は、無人コンビニに限らず、ユーザーのニーズによってマッサージ店、美容室、ジム、バー、移動会議室など、ユーザーの使用目的によって柔軟にレイアウトできるので様々なビジネスと結合し発展していく可能性を秘めている。

参考記事:運営会社Deepblue Tech(深蘭科技)について

「Amazon GO」を超えるのか?9/24無人コンビニ「Take Go」運営企業「Deepblue Tech」が資金調達に成功、手のひら認証だけで買い物が完結

中国無人コンビニが日本上陸!?手のひら認証コンビニ「Take Go」運営企業「Deepblue Tech」のCEOがイオンとの提携を示唆!?

2018年1月 CES(ラスベガス)でトヨタが発表した「e-Palette Concept」と類似?

このコンセプトを聞いてトヨタが取り組んでいる「e-Palette Concept」を思い浮かべた人も多いかもしれない。実は、このコンセプトと極めて類似しているものを2018年1月9日からラスベガスで開催されたCESでトヨタが発表して話題となっている。

以下はトヨタのWebsiteに掲示されているニュース記事へのリンクである。

トヨタも電動化、コネクティッド、自動運転技術を活用して、より有意義な移動時間を提供し「e-Palette Concept」を通じて新たなモビリティサービスの創出を検討しているのである。

トヨタホームページより写真掲載

実現すれば、移動時間を有効に活用できることはもちろんのこと、移動が困難な高齢者の人々に最適な買い物機会を提供するなど、大きな期待が寄せられている。今回、一足早く中国企業が先に一般市民向けの実証実験を開始したことになる。

無人移動無人コンビニの法的な問題点

昨年、中国でコンテナ型の無人コンビニが一世風靡したのを覚えておられるだろうか?ビンゴボックスが中国で最初の無人コンビニとして注目を集め、その後一気に多くの企業が無人コンビニ領域に参入しブームとなり、伝統的なコンビニ勢力を一気に塗り替え、無人化が加速するかに思えた。ところが、突如中国政府の行政指導によっていくつかの無人コンビニ店舗が営業停止となるなど、その成長に陰りを見せた。中国では、スタートアップ企業は法的規制の隙間を縫って突き進むが、後発的に導入される政府の規制によって突然死するのも日常茶飯事なのである。

参考記事:無人コンビニ「BINGO BOX」が行政指導に直面、9月27日に2店舗クローズ

今回「Deepblue Tech」のCEO陈海波(チェンハイボー)は、こうした失敗事例を踏まえて、事前に行政当局と相談しながらこの計画を進行しているという。合法的なライセンスを早期に取得する予定もあるようだ。将来はパタヤ号をアップグレードし「2.0」 「3.0」として性能向上し、タクシー分野、シェアエコノミー分野、スマート都市分野などあらゆる応用機会を想定して開発を進めていく予定だという。

GloTechTrendsとして実際にアプリ(叮咚打店-ディンドンダーデェン)をダウンロードして無人移動コンビニを呼び寄せようと試みたが、現時点では車を呼び寄せることができなかった。アプリに何かのトラブルが発生しているのか、指定地区外なのか本当の理由はわからないが、実際の活用シーンに関しては、続編のレポートとさせて頂きたい。

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