【雲栖大会(The Computing Conference)】探訪記④ アントフィナンシャルがブロックチェーン実用化の加速宣言!

雲栖大会(The Computing Conference)の目玉の一つが9/20午後に開催されたATECである。アリババの金融部門を統括するアントフィナンシャルからキーパーソンが次々と登壇し重要発表を行った。今年のATEC最大注目はブロックチェーン実用化である。

 

ATECは、雲栖大会(The Computing Conference)のもう一つの山場!

雲栖大会(The Computing Conference)には山場が二つある。一つは、ジャック・マーのスピーチを含めアリババグループの主要メンバーが次々とスピーチを行う初日の午前セッションである。もう一つが大会二日目に開催されるアントフィナンシャル単独主催のATEC(Ant Technology Exploration Conference)である。アントフィナンシャルは、アリババグループの金融部門を統括する重要企業でありアリババグループ全体に影響を与える発表も多く、初日の全体スピーチとは別に単独発表会を行うのである。

ちなみに、この二つのセッション両方に参加するためにはVIPチケットの購入が必要であり価格は日本円で10万円程度となる。雲栖大会(The Computing Conference)の数あるイベントの中でも、この二つのイベントはとりわけ注目度が高いのである。

参考記事:【雲栖大会(The Computing Conference)】探訪記①:2018年はニューマニュファクチュア(新しい製造業)元年になるか

【雲栖大会(The Computing Conference)】探訪記② アリババグループ内で存在感を高めるアリババクラウド(阿里云)

 

アントフィナンシャルCEO エリックジン(井賢棟)がブロックチェーン実用化の加速を発表!

ATEC(Ant Technology Exploration Conference)開演の30分ほど前に会場に入場すると、既に大半の座席が埋まり立ち見がいるほど盛況である。ATEC(Ant Technology Exploration Conference)はそれほどに注目を集めるイベントなのである。

ATECは、アントフィナンシャルCEOであるエリックジン(井賢棟)のスピーチで幕を開け、アントフィナンシャルの商品開発の歴史、中国におけるキャッシュレス社会発展の推移、芝麻信用をベースとする信用社会の普及、アントフィナンシャルのグローバル展開の状況などが報告された。

そして、会場の注目度が高まる中で、今年アントフィナンシャルが最も注力する2大プロジェクトとして①Ecosystem Development plan of Alipay Mini Program(アリペイミニアプリ)と②Ant BlockChain Partnership Programの二つが発表されたのである。アリペイミニアプリは、次項の話題に譲るとして、今日はブロックチェーンの実用化に絞り詳細をお伝えしたい。

 

副社長のGeoff Jiang(蒋国飛)から詳細なブロックチェーン実用化プラン!

アントフィナンシャルCEOエリックジャン(井賢棟)の次に登壇したのが、アントフィナンシャル副社長でありブロックチェーン実用化の責任を担う金融技術実験室主任、Geoff Jiang(蒋国飛)である。

Geoff Jiang(蒋国飛)によれば、既にブロックチェーンの技術は成熟期に入り、これからは実用化を加速するフェーズに突入すると言いブロックチェーンプラットフォームである「BlockChain as a Service(=BaaS) + Platform-BlockChain as a Service(PBssS) + Application」をリリースしたのである。このプラットフォームソリューションを活用すれば、あらゆる産業にブロックチェーンを手軽に導入でき、新しいエコシステムが構築できるというのである。

既にアントフィナンシャルは、ブロックチェーン関連でいくつかの実用化を展開しているが、今後プラットフォームを活用することで、多くのプレーヤーが容易に参入し、その普及スピードが加速するというのである。プラットフォーマーとしてのアントフィナンシャルならではの戦略である。

参考記事:海外送金をわずか3秒で実現!アリペイ香港がブロックチェーンを活用した海外送金開始!

アントフィナンシャルのブロックチェーン技術は、現段階でも盒馬鲜生(ファーマーションシェン)において、一部の生鮮食品のプロダクトトラッキングに活用されている。今後は、茅台酒やハチミツなどのプロダクトトラッキングにも応用する予定だという。食品不安の大きい中国では、食品トラッキングに関するブロックチェーン技術は、国民に歓迎され相当なスピードで拡大することが予想される。

アントフィナンシャルは、プロダクトトレッキング以外にも医療、電子契約、賃貸住宅、チャリティー、保険、サプライチェーン、デジタルコピーライト、Eレシート、国際送金などに、ブロックチェーン技術を応用していくという。

GloTechTrends(グロテックトレンド)としては、早い段階からアントフィナンシャルのブロックチェーン関連の取材を続けてきたつもりである。今後も、アントフィナンシャルに関連する具体的なブロックチェーン導入事例をご紹介できることを楽しみにしている。

アントフィナンシャルが今後も加速するブロックチェーン実用化は、今後の大きなトレンドとなることは間違いないだろう。

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