8月22日アントフィナンシャルが店舗の無人化をサポートする新ビジネスを発表|アリペイ

自分の店舗の無人化が可能となるかもしれない。顔認証による出入店管理、画像認証技術による購入商品把握、自動支払システム、防犯対策などアントフィナンシャルが提供する新サービスを活用すれば、8時間営業の個人店舗が24時間営業無人化+キャッシュレスのローコスト体質に生まれ変わるかもしれない。

 

  • アントフィナンシャルが提供する店舗の無人化サービス

8月22日にアントフィナンシャルがまた面白い新しいサービスを発表した。アリババグループが、新しい取り組みとして「New Retail」戦略を打ち出し、その一環として無人コンビニ事業「タオカフェ」の展開に注力している話は、以前本Glotechtrends(グローバルテクノロジートレンド)でも取り上げたことがある。

参考記事:【無人コンビニ時代の到来】第1回 世界中で技術競争 Amazon / Alibaba / Take go

 

今回、アントフィナンシャルが提供する新しいサービスは一般の小売店の無人化への転換をサポートするというサービスで、⑴出入管理の顔認証 ⑵画像認証技術を用いた購入商品の把握 ⑶QRコードによる支払と在庫管理の連動 ⑷守衛さん不要、防犯などのリスクマーネージメント、という大きく4つのサービスに分かれる。

 

エントランスシステムには、顔認証技術を用いてID認証を行い、お客さんが購入する商品を画像認証センサー技術によって把握し、支払いはQRコードを用いたアリペイでキャッシュレスで買い物が完了するという仕組みだ。ID認証や商品認証をセンサーで行うことによって、同時に防犯上のリスクも軽減させることが可能だという。

これを導入することにより、個人事業主が8時間営業していた店舗、あるいはパートタイマーを雇用して24時間営業していた高コスト体質の店舗を、24時間営業の低コストの経営体質に転換させることが出来るという。

中国では、最近は店員の態度も多少良くなってはいるが、伝統的にサービス業に従事する人のサービスレベルは極めて低い。店舗を無人化することによってこうした店員の悪態に接する機会もなることとなり、中国の一般消費者からは店舗の無人化を歓迎する声が大きい。

アントフィナンシャルでは、今後はコンビニやキオスクなどの店舗以外にも、フィットネスクラブ、無人会議室あるいはレンタル店などでこのサービスを拡大していく方針だという。

無人会議室

 

  • アントフィナンシャルが取り組むタオカフェの簡易版

unattended technology alibaba vending machine

さらに、アントフィナンシャルは、今回発表した店舗の無人化サポートと並行して、もう少し小型の無人化自動販売機ボックスとでもいうべき仕組みの構築にも力を入れている。

店舗とは呼べないようなちょっとした空間に大型の自動販売機のような自動販売ボックスを設置する。そこにジュースやスナックやデザートちょっとした日用品などの商品を取り揃える。

ユーザーは、顔認証によりIDを確認し自動販売ボックスのドアを開けて、自分の好きな商品を好きなだけ取り出し扉を閉めて立ち去るだけである。するとコンピューターが、画像センサーによりユーザーがどの商品を取り出したのかを把握し、ドアが閉められた時点で、最初の顔認証で紐付けられたユーザーのアリペイ口座から合計支払代金を自動的に引き落とす仕組みだという。

自動販売機の進化版ともいうべきものであり、自動販売機との違いは一度に複数の商品を同時に購入できるできる点と、アリペイ口座での自動決済のため煩雑な支払手続不要という2点である。

 

  • 無人化のベースとなるテクノロジー アントフィナンシャル副社長 邹亮(Zou Liang)

無人化店舗のサポートという新規ビジネス発表の際に、アントフィナシャルの副社長である邹亮(Zou Liang)が、語った言葉が大変印象的であったので以下に要約したい。

「現在、中国では無人化が急速な勢いで進んでいる。実は、無人化を促進するための最重要要素はテクノロジーでなく信用である。信用システムを円滑に構築することこそが、無人化の仕組みを拡大するための肝となる。現在、アントフィナンシャルが運営する芝麻信用(ジーマ)のユーザーは、中国で3億人を超えさらに拡大中である。この芝麻信用と無人化を融合させながら、ビジネスを拡大していく。」と。

確かに、どうして中国のコンビニが拡大していて、万引きが少ないのか日本のネットでも度々話題に上っている。入り口の段階でID認証し個人を特定してしまえば、悪いことは出来ない。悪いことをした場合には、自らの芝麻信用に傷がつくことになる。

それにしても、なんとも恐ろしい仕組みを作り上げているものだ。

参考記事:【キャッシュレス社会】芝麻信用(読み方はジーマ信用)とは?杭州では信用を使ってお金を節約できる!