アントフィナンシャルの医療改革が始まった!アリペイと芝麻信用と花唄(ファーベイ)のタッグで医療事務の効率化を促進!

アントフィナンシャルが病院業務の効率化を進めるようだ。昨日テンセントの交通警察業務無人化をお伝えしたばかりであるが、どうやら病院でも業務の効率化が大幅に進みそうな気配である。事務作業効率化の流れは止まりそうもない。

 

⌈中国初となる「信用診察」華山病院(上海復旦大学の付属病院)⌋

11月7日にアントフィナンシャルは、未来病院サミットを開催しその場でアントフィナンシャルが提供する「アリペイ」と「芝麻信用」と「花唄」(ファーベイ)の3つのサービスを活用し上海联空网络科技有限公司と共同で、受付の簡素化、支払業務の簡素化、カルテ参照の簡素化など医療の業務改革を実現するサービスを提供すると発表した。

credit hospital alipay

現在、実験段階として上海復旦大学の付属病院である華山病院に導入し、中国初となるユーザーの信用に基づいて支払を効率化する「信用診療」サービスを提供している。ユーザーは、大幅に診察時間を短縮できているといい、すでに上海、杭州、広州、武漢などの10以上の病院にも同サービスが提供されることが決まったという。今年の年末までに全国の多くの公立病院へ導入されることが期待されている。

参考記事:テンセントと武漢市交通警察が24時間営業無人警察署を設置へ!テンセント人工知能が中国警察行政サービスを大改革する?

 

⌈ 伝統的な中国の病院の業務フローはどうなっているのか?⌋

中国の伝統的病院での基本的な業務フローは以下である。患者は病院に行き受付をして番号をとる。長時間に及ぶ診察待ちをして、医師の診察を受けた後で必要な検査をすることになるが、検査の前に代金を前払いする必要があるため、再び支払いの列に並び長時間待つことになる。支払いを終えると検査を受け、検査結果が出るのを待って再び医師の診察を受ける。

その後薬を受け取るが、薬も事前の支払いが必要となるため、またしても長蛇の決済のための列に並ぶ。伝統的な中国の病院の業務フローは効率的ではない。

 

⌈「アリペイ」と「芝麻信用」と「花唄」(ファーベイ)の3つのサービスが病院のフローを簡素化。⌋

中国で初めて信用支払を導入した華山病院の仕組みはこうである。

まず最初に、芝麻信用のスコア650以上の人を対象として、アリペイのオフィシャルアカウントにある華山病院のサービスに登録する。すると「花唄」(ファーベイ=アントフィナンシャル配下のクレジット企業)を通じて。

ant financial credit hospital 上は、従来の業務フロー。下は、効率化された業務フロー。

1000元の信用枠が付与される。ユーザーは、1000元の信用枠内においては、華山病院において決済をすることなく先に診察を受けることが出きるようになる。薬の受取も信用枠内において先に薬を受け取ることができる。診察後に病院から請求がきた段階で「花唄」(ファーベイ)への支払いをアリペイを通じて行うこととなる。「花唄」(ファーベイ)はアントフィナンシャル配下のクレジット会社である。一括支払や分割払いを選択することも可能となる。

実験的にこのシステムを導入している華山病院の情報システム科の副主任の話では、業務フロー改善により患者が診療に要する総合時間が60%も節約できているという。中国で悪名高い病院での長い待ち時間が解消される可能性を秘めているという。

 

アリババとテンセントが取り組む中国の医療改革の流れ。

従来の評判の悪い中国の医療はここ数年で大きな変化が現れてきている。

それをリードしているのは、アリババとテンセントの2大巨人である。両者は、先端のテクノロジーを活用して医療改革への取り組みを真剣に取り組んでいる。

参考記事:シェアホスピタル「メディカルモール」がやって来た。アリババ、テンセントも医療分野に本格的に進出し医療改革を促進?

アントフィナンシャルは未来病院サミットの場で、将来はこのサービスを拡大し入院を必要とする患者も対象にしたいという。

従来中国で入院が必要となる患者に対しても、入院施設使用量の先払いを要求するのが一般的で患者の大きな負担となっていた。入院にも信用スコアを基盤としたクレジットでの後払いシステムを導入することによって、患者に対するサービスの利便性を向上して行く予定だという。

先日お伝えした、武漢での交通警察行政手続きの簡素化に続いて病院でも業務フローが簡素化されていくようだ。オートメーション化の流れは今後もあらゆる業界で加速していくことになりそうだ。果たして事務作業に従事していた事務スタッフの雇用は維持されるのだろうか。大変興味深い。

(このニュース及び写真はは、アントフィナンシャルからの公式ニュースより)