1/22日午前7時(シアトル時間)、最先端無人コンビニの本命「AmazonGo」(アマゾンゴー)がいよいよ一般公開へ! 

AmazonGoがついにベールを脱ぐ時がやって来た。2016年12月のコンセプト発表から一年超、技術的な問題を克服しついにベールを脱ぐ!?人工知能や画像認証などのAIを駆使したハイテク無人コンビニが世界の常識を変えてしまう!

 

「just walk out」(商品を選んだら、決済なしで店外へ)が現実に!

「just walk out」というコンセプトはAmazonが2016年12月に発表し世間に衝撃を与えたコンセプトである。会計レジに並ぶ必要もなくキャッシュレス決済で、欲しい商品を取り出して店外へ出れば勝手に登録したクレジットカードから自動決済される。2016年12月に公表されたAmazonGOのプロモーションビデオを見て衝撃を受けた方も多いだろう。

2016年12月のコンセプト発表後には、2017年中にもAmazonGoが開業すると言われていたが、商品認証技術やセンサー周りの技術的問題に直面し、なかなか実際の店舗を開業するに至らないまま時が過ぎていた。

その間に、AmazonGoのコンセプトを取り込み実現しようとする中国勢が猛スピードで追い上げてアメリカと中国の無人コンビニ開発競争が激化していた。

中国勢は、AmazonGOとは異なる形式であるRFIDを活用した無人コンビニを一足先に実現し、数多くの無人コンビニを実現させた。合わせてAmazonGoと類似したコンセプト(商品を取り出して持ち去るだけ)の最先端無人コンビニ分野でも「」や「Tao Cafe」などというビジネスプランを発表し、AmazonGoに先駆けての実現に注力しAmazonの苦戦が伝えられていた。

【参考記事】:【無人コンビニ時代の到来】第1回 世界中で技術競争 Amazon / Alibaba / Take go

しかし、今回中国勢に先駆けてAmazonが「just walk out」形式のAmazonGOの一号店を一般ユーザー向けに開業したことは、最先端無人コンビニ競争の分野でアメリカ勢が技術的に優位な状況に立ったことを意味している。今後の最先端無人コンビニ分野におけるAmazonと中国勢の戦いは、非常に注目するに値するテーマとなっていくだろう。

 

AmazonGOの一号店の店舗は、シアトルの一等地。167平米の中型店舗には相当数の顧客が入店可能か?

AmazonGOの一号店は、シアトルの中心地である7th AvenueとBlanchard Streetの交差点のビルの一階で開業するという。

ユーザーは、入店するには先に自らのスマホにAmazonGo専用アプリをダウンロードし、保有するAmazonアカウントを登録することで、クレジットカードなどの決済情報を紐づけることになる。そうすることで、AmazonGoへ入店する際に、QRコードを入り口でスキャンするだけで、誰が入店するか店側が把握することが出来る。

店内には、無数のカメラとセンサーが設置され、ユーザーの買い物に関する動向を常に監視し、人工知能により分析することになる。どのユーザーが、どの商品を手に取り、あるいは一旦手に取った商品を、再度商品棚に戻したのかを全て分析し、現在カゴに入っている商品を正確に把握することになる。

既に、ユーザーがどの商品を買い物カゴに入れているかは、店内のセンサーやカメラで把握されている前提となるので、ユーザーが退店すれば、自動的にAmazonアカウントから代金が引き落とされるというわけである。

実は、Amazonの従業員向けにAmazonGoのBataテストが長期にわたり行われていたのであるが、そこでは一度に多くの顧客が入店するとカメラやセンサーの追跡容量を超え、正確にユーザーの購入する商品が把握できない技術的な指摘がなされていた。

今回の一般ユーザー向けの営業開始でこの問題点がどれほど改善されているのか、大変興味深い問題である。

167平米の広さのコンビニで入場制限を加えないと仮定すれば、ユーザー追跡カメラ、商品の画像認証分野などで、かなりの技術的な進歩が見られることは間違いない。テクノロジーマニアでなくとも、シアトルを訪問するなら、必ず訪れなければならない観光地が誕生したことになる。

 

Amazonがまた世界を現変させるのか?

Amazon Goの副社長、Gianna Puerini氏は、AmazonGoに関するインタビューの中で、AmazonGOに対する取り組みは過去4年間に継続して行って来たことで現在まで開発は順調であると述べている。

アマゾンが2017年8月に137億USDを投じて買収に成功した「Whole Foods Market」に対しては、この技術を導入する予定はないと繰り返しているが、技術の成熟を待って大型スーパーにもこうした技術が導入されれば、従来の世間の常識が大きく覆されることになるだろう。

GlotechTrends(グローバルテクノロジートレンド)としては、今度も無人コンビニの動向に注目していきたい。中国の「」の進化を合わせて、2018年は世界で大きく小売業のあり方が変わろうとしていることは間違いなさそうである。

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