アリペイからインシュアテック相互保険型商品「相互保(シャンフーバオ)」が発売開始!

10/16 アントフィナンシャルから加入時の保険金負担不要という相互保険商品が発売となった。アリペイから「相互保(シャンフーバオ)」に参加するだけで、ガンや心筋梗塞といった重大疾患時に30万元上限(39歳以下のケース)として保障される。

インシュアテック商品「相互保(シャンフーバオ)」とは?

10/16、アントフィナンシャルはフィンテックを活用した保険商品「相互保(シャンフーバオ)」をアリペイアプリ上から発売スタートした。発売翌日となる今朝(17日11時am)の時点で、既に30万人を超えるユーザーが「相互保(シャンフーバオ)」を購入しており、新しいタイプのインシュアテック(保険とテクノロジーの融合)商品に注目が集まっている。

写真:アントフィナンシャル公式Websiteより

まず、簡単に商品説明をしてみたい。「相互保(シャンフーバオ)」は、芝麻信用スコア650以上のユーザーを対象に、アリペイアプリから「相互保(シャンフーバオ)」の参加ボタンを押すだけで参加することができる。ユーザーは、「相互保(シャンフーバオ)」参加時には保険金を一切支払う必要がない。この保険に参加すれば、自身がガンや心筋梗塞といった指定された100程度の重大疾患を発症した際(つまり風邪など軽微な疾患は除く)に、39歳以下であれば上限30万元(日本円で490万円程度)、40-59歳であれば10万元(165万円程度)を上限に実際に必要とした医療費を保障してくれるというものである。ちなみに保険加入時に60歳以上の人や心臓疾患や糖尿病患者などに罹患しているユーザーは参加できないので留意が必要である。

写真は GloTechTrends撮影

重大疾患に罹患した患者は、治療の際に医療機関から交付されたドキュメントや領収書などをアリペイアプリからオンライン申請し、保険金請求を行うことが出来る。患者がオンライン上にアップした申請書類は、個人情報に配慮した形で「相互保(シャンフーバオ)」のシステム上で全てのユーザーが閲覧することが出来る。全ての「相互保(シャンフーバオ)」参加者は、どの書類を確認し、意義がなければ、患者は保険金を獲得できるという仕組みなのである。参加者から異議が申し立てられると、第三者機関が厳格に不正確認を行い、不正が認定されなければ患者は申請通りの保証金を得られるのである。「相互保(シャンフーバオ)」という名前どおり、相互に助け合う保険商品であり、透明性を高める試みがなされているようだ。

「相互保(シャンフーバオ)」では、毎月7日と21日の2回を患者からのドキュメンテーションチェックの期日としており、その期日毎に認定された医療費合計を参加者全員で割り一人当たりの期日負担金が確定し、14日と28日の月2回アリペイ口座から自動的に負担分を引き落とされるのである。ちなみに、各ユーザーの一つの疾患事例に関する最大負担金は0.1元と定めされている。

500万人加入し100人が対象重大疾患に罹患した場合の負担金計算式!

例えば、「相互保(シャンフーバオ)」に500万人のユーザーが加入したと仮定する。約2週間ごとに保険金負担金清算を行うのであるが、その2週間で100人が重大疾患に罹患し、その100人全てが医療費上限の30万元を必要としたケースを考えてみよう。

必要な医療費は30万元×100人で3000万元となる。アントフィナンシャルの運営管理費用10%が上乗せされ、3000万元に10%を加えた3300万元が参加者の負担金となる。3300万元を500万人で割ると、一人当たりの負担金は6.6元ということになるわけだ。全ての保険参加者がオンライン上で、他のユーザーがどのような保険金申請を行ったのかを閲覧することができ透明性が担保されていると同時に、保険運営会社のアントフィナンシャルの収益も10%と明確化されているというわけである。

写真:アントフィナンシャル公式Websiteより

ユーザーに想定した以上の保険金負担が発生するという懸念はないのだろうか。実際のところこの仕組みが上手く機能するか、しばらく様子を見る必要があるが、インシュアテックの領域にまた面白い金融商品が登場したことは間違いないであろう。専門家であるアクチュアリーにこの「相互保(シャンフーバオ)」の仕組みがビジネスとして成立するものか是非意見を伺ってみたいものである。

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