アリペイのマレーシア普及から推測する、今後のアリババグループの東南アジア戦略 アリババ|東南アジア

久しぶりに訪問したマレーシアで、スタバでアリペイ使えるようになっていた。8月27日の発表では、既にマレーシア国内のスターバックス242店舗でアリペイが利用できるようになっていると言う。加速度を増すアリペイの普及から今後のアリババグループの東南アジア戦略を予想する。

 

  • マレーシアのスターバックス242店舗でアリペイ使用可能。中国人観光客及び中国国内のアリペイ口座保有者向けからスタート

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マレーシアでは、アントフィナンシャルが運営するアリペイが2017年4月から部分的導入が始まっており、2017年8月末現在においてセブンイレブンやデパートなど含めて5000店を超える店舗で決済手段として選択可能となっている。現段階では、中国本土からの観光客に向けたサービスとして提供されており、中国のアリペイ口座を保有している人しか使用できない。アリペイを保有する中国人観光客がスターバックスでアリペイを用いて決済すれば、10%ディスカウントと同時に無料アップサイズのプロモーション特典が得られると言う。現在マレーシアを訪問する中国人観光客は、年間220万を超え拡大傾向が続いている。

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アリペイは、既にマレーシア第二の銀行であるCIMBの子会社Touch’nGoと提携を発表しており、近い将来アリペイがマレーシア企業とともに、アリペイベースのローカライズ決済手段を生み出し、マレーシア人向けサービスを展開して行くことが予想される。

参考記事:【キャッシュレス社会の衝撃】アリペイ(アントフィナンシャル)のマレーシア展開 CIMBの子会社Touch ‘n Goがアリペイと提携|マレーシア

 

  •  Eコマースプラットホーム「Lazada」の拡大と、決済手段「アリペイ」の合わせ技一本で東南アジアを制圧か?

アリペイ(アントフィナンシャル)の親会社的な位置付けであるアリババは、2016年4月東南アジアで最大手Eコマースプラットホームである「Lazada」を買収により手中に収め、東南アジアでのEコマース事業の拡大に力を入れている。これによってアリババは、インドネシア、マレーシア、シンガポール、フィリピンなど東南アジアでEコマースでの認知度を既に確保している。

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アリババが行う東南アジアでのEコマース事業の展開に合わせて、アントフィナンシャルがアリペイを決済手段として普及させて行く戦略を掛け合わせることによって、双方から生まれる相乗効果は抜群の威力を発揮するであろう。

「Eコマース」と「アリペイ決済」の合わせ技一本で市場を制覇。中国でアリババが大成功した戦略をそのまま、アリババグループは東南アジアでも同様に実行できるのであろうか。現在のアリババグループの加速度を見る限り、アリババが東南アジアで、歴史を繰り返す可能性は極めて高いように思われる。