国慶節で海外旅行をする中国人は600万人超。中国人がアリペイを海外でも使用するワケ。便利、安心だけじゃなく、ズバリ安く買える!

中国のGWである国慶節を含む8連休が10月1日からスタートしている。今年は85カ国260都市以上へ600万人超の中国人が海外旅行に出かけるという。アリペイ決済するとローカルの人よりも安く買い物でき、しかもDuty Freeの税金還付も一瞬で返金されるという。

 

  • タイのキングパワーは、アリペイユーザー向けに3000元ごとに200元を割引 そんな特別割引店舗が世界中で10万店舗。

タイ有数の大富豪ウィチャイ・シーワタナプラパー氏が経営するタイの免税店「キングパワー」。日本代表FW岡崎慎司が所属し、2016年プレミアリーグで奇跡の優勝を果たした「レスター」のオーナーである。実はキングパワーが運営するタイの免税店に中国人観光客殺到している。

KingPower Duty Free部門マネージャーである武清(Wu Qing)は、「中国人観光客にもっとも普及しているアリペイ決済を導入し、しかも他社より価格優位を提供することで中国人観光客誘致に力を入れている。」と語っている。

現在、キングパワーでは、アリペイを使用するユーザー向けに3000元の使用ごとに200元を割引するというディスカウントキャンペーンを展開している。実は、現在、キングパワーのようにアリペイユーザー向けに特別な割引価格を提供し中国人を呼び込もうとしている企業は世界中で10万店舗存在する。アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、東南アジア、台湾、香港、韓国、日本などが、積極的にアリペイを活用し中国人観光客の誘致に力を入れている。

海外に出かけた中国人観光客は、到着後にアリペイのアプリを開き、どの店舗でアリペイを使用できるのか、現在使用できるクーポンは何か、割引率はどの程度かをチェックしてから買い物に出かけることが習慣のようだ。アリペイの導入は中国人観光客誘致にとっては生命線となる。

 

  • 日本における中国人観光客向けのアリペイ割引

無印良品、BIG CAMERA, ヤマダ電機、LAOX, ツルハ、東急ハンズ、ユニクロ、ドンキホーテなどが、一定の上限価格は存在するものの15%オフのキャンペーンを行なっている。三越伊勢丹も、1000元の購入ごとに50元を割引という5%割引を行なっている。また、羽田、成田、関空、札幌千歳の主要空港でも中国人観光客がアリペイで決済をした場合には、100元以上の買い物で20元を割引キャンペーン(使用は3回まで)を行なっている。さらに、アリペイ導入の動きは国内で拡大している。

いずれにせよ、中国人観光客が本国で習慣となったアリペイ決済を活用して、海外でも同じようにアリペイを使用して買い物を楽しんでいる。そこには、中国人がアリペイを信頼して活用しながら、しかも現地の人々より安い価格を享受できるという現実が急速に広がっているわけである。

 

  • アリペイを活用して、DutyFreeの還付金を一瞬にして受け取れる。

アリペイは、ディスカウント率以外のサービス向上にも力を入れている。ドイツのフランクフルト空港では、アリペイを活用するとDutyFreeの還付金を一瞬にして受け取ることが出来るという。

ヨーロッパでは、通常は消費税に類する税金を12-19%支払うのが一般的である。中国人観光客は、空港のアリペイ専用還付金窓口で購入した商品のTAX INVOICEの番号と商品の現物とパスポートを提示すれば、購入履歴を参照して一瞬にして消費者のアリペイ口座へ還付金が払い戻される仕組みが構築されている。

英語を話せないという理由で、還付金を諦めていた中国人観光客には、このサービスは相当に満足度が高いようである。こうしたアリペイによる還付金の仕組みは、すでにヨーロッパの14箇所の空港と韓国の2箇所の空港で導入されているという。

中国人の海外旅行に関する2016年のレポートでは、海外で中国人が使用する決済手段としては、アリペイが31%、WeChatPayが9%は、残りの60%が現金を含んだそれ以外の決済手段だという。最近、アリペイやWeChatpayが海外展開を加速し、海外の導入店舗を積極的に増やしていることから、今後ますますアリペイやWeChatPayの使用比率が高まるものと予想される。

 

GlotechTrends(グローバルテクノロジートレンド)としては、今後もアリペイに関する興味深い情報を皆様にお届けする予定である。