アリペイが外国人中国観光客も利用可能へ! *アリペイ全機能が使用できるわけではないので留意

11/5、アリペイを運営するアントフィナンシャルは中国を訪問する短期外国人旅行者に対してアリペイ決済を利用できるミニプログラム「ツアーパス(TourPass)」のサービスを開始した。従来、アリペイ口座を開設するには長期ビザと中国国内の電話番号が必須アイテムとされていたが、大幅にアリペイ口座開設へのハードルが低くなることとなる。

中国デジタライゼーション体感のための必須アイテム「アリペイ」が外国人旅行者にも解放!

11/5は、待ちに待ったアリペイの外国人中国旅行者への開放という重要記念日となった。従来、中国を訪問する短期旅行者にとって、口座開設のハードルが高かったアリペイであるが、外国人ユーザーが保有するクレジットカードを上海銀行が提供する専用バーチャルプリペイドカードに登録し、プリペイドで人民元をチャージすることによって中国国内でのアリペイ決済が可能となる。

実は、当サイト(GloTechTrends)に寄せられる質問の中で突出して多いのが、中国短期滞在者がどうやったらアリペイ口座を開設できるのかという質問であった。数年前であれば、短期で中国を訪問する旅行者が、ふらっと中国の銀行に立ち寄りパスポートを提示するだけで、中国国内の銀口座を保有することができたが、それももう昔の話。今となっては、中国での銀行口座を開設するには、長期ビザと中国国内の電話番号(その場でSNSを通じて口座をアクティブ化するので現在使用中の電話番号)が必須となっていた。

参考記事:

中国キャッシュレス社会に置き去りにされる外国人と観光客でもアリペイ口座開設を行う方法 

いよいよアリペイが外国人中国観光客へ開放!

11/5、アリペイを運営するアントフィナンシャルはついに外国人中国観光客(短期滞在者)へのアリペイ使用を解禁することとなった。

中国を訪問する外国人観光客は、アリペイをインストールしてから、ミニプログラム(ツアーパス(Tour Pass))を起動し、登録手続きを行うことで使用可能となる。クレジットカードを通じて、人民元相当額を上海銀行が提供するバーチャルプリペイドカードに入金するプリペイドタイプのものとなる。一回のチャージ金額は、最低入金額100元、最高額2000元となっているが、チャージ後90日を経過したものは自動的に元のクレジットカードに返金される仕組みになっているようだ。簡単な手続きをするだけで、中国国内のコンビニやレストランなどあらゆる場所で、QRコード決済が可能となる。

従来は、中国を訪問する旅行者や出張者は、決済シーンでは知人の中国人あるいは、現地滞在の友人にお願いしていたケースが多かったのではないだろうか?今後は、こうした煩雑さから解放され、自ら中国デジタライゼーションを体感できるようになる。11/5は、極めて画期的な記念日と言えるだろう。今後、多くの日本人が中国国内で、自ら中国のデジタライゼーションを体感して頂くことを当サイト(GloTechTrends)も非常に楽しみにしている。

参考記事:

【キャッシュレス社会のデメリット】第3回 キャッシュレス社会は外国人や高齢者にとって冷たい社会?

留意事項:全てのアリペイサービスが外国人に解放されるわけではない!

一つ留意して頂きたい点は、今回外国人に解放されたのはアリペイの決済機能を中心とするファンクションであり、中国人向けのアリペイのフルファンクションが外国人に解放されたわけではないということである。

例えば、中国人にとって重要なアリペイ内の残高に金利が付く、余額宝(ユエバオ)などの資金運用機能は外国人に解放されていないし、近年、中国人の間で爆発的ブームとなっているブロックチェーンを活用した保険「相互宝」(シャンフーバオ)などの金融商品も外国人が購入できるわけではない。中国デジタライゼーションの象徴となっている信用スコア(芝麻信用)は、外国人でも活用できるものの中国人のスコアと比較してガッカリするほどの底スコアが表示されることとなるだろう。

いずれにせよ、アリペイが外国人ユーザーでも手軽に利用できるようになったのは極めて画期的であり、今後より多くのファンクションが外国人にも解放されることを楽しみにしたい。

参考記事:

【総合フィンテック企業とは】第4回 :機能と機能の重要なつなぎ役「余額宝」(ユエバオ)の秘密に迫る!? 

アントフィナンシャル提供のブロックチェーン活用型の保険的互助商品「相互宝」(シャンフーバオ)が高齢者も対象へ!

当サイト(GloTechTrends)の多くの記事は、アリペイ口座を保有する中国人スタッフの体験を前提にした中国人目線のものとなっている。今後も、中国人ユーザーが中国のデジタライゼーションの変化をどのように享受しているかという目線から、皆様に有益な情報をお届けしていく予定である。

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