【総合フィンテック企業とは】第7回 備用金(备用金:ベイヨンジン)で500元ほどのマイクロファイナンスの仕組みを実 現!|アントフィナンシャル

アントフィナンシャルのユニークなマイクロファイナンス商品「備用金(备用金:ベイヨンジン)」に注目が集まっている。既に、備用金(ベイヨンジン)のサービスそのものは一年ほど前からアリペイメンバー限定で500元程の即日キャッシングを無料提供していた。ユーザーは7日以内の返済を条件に、利息なしで小口キャッシングが可能であったが、7/10より有料化された。アントフィナンシャルのマイクロファイナンス商品の収益化は果たして成功するのだろうか。

 

アントフィナンシャルのマイクロファイナンス商品「備用金(备用金:ベイヨンジン)」と借唄(ジエベイ)の違いとは!

アントフィナンシャルが提供する総合フィンテックの仕組みをご存知の方なら、アリペイでのキャッシングと聞けば、すぐに「借唄(ジエベイ)」というキーワードが思い浮かぶはずである。借唄(ジエベイ)は、アリペイを代表するキャッシング機能であり、当サイト(GloTechTrends)でも1年半ほど前にご紹介している。

参考:アリペイ借唄(ジエベイ)画像 撮影GloTechTrends)

久しぶりにアリペイから借唄(ジエベイ)にアクセスしてみると、一年半前は2万元しか提供してもらえなかったキャッシング枠が10万元まで拡大しており信用増加を感じ、感慨深いものがある。

参考記事:【総合フィンテック企業とは】

【総合フィンテック企業とは】第1回 借唄(ジエベイ)わずか3分で現金キャッシング|アントファイナンス 

 

備用金(ベイヨンジン)は、500元程度のマイクロファイナンスに対応!

アントフィナンシャルが提供するマイクロファイナンス商品である備用金(ベイヨンジン)について詳しく確認してみよう。備用金(ベイヨンジン)は、借唄(ジエベイ)同様にキャッシング機能ではあるが、独立した別ファンクションとして位置付けられており、500元ほどの小口資金ニーズに対応することを目的とされている。

備用金(ベイヨンジン)の利用には芝麻信用スコア650点が必要とされているが、現時点では650点に満たない人でも活用できるケースも散見され運用はやや緩やかになっていると言えそうだ。アントフィナンシャルは、過去1年間にわたりこのサービスをユーザーに解放し、上限月2回の利用に限定し金利負担なしで提供していた。しかし、7/10備用金(ベイヨンジン)の有料化を公表し、ユーザーは金利負担をすることとなり、同時に従来2回に制限されていた利用回数の撤廃も行われたのである。

写真:備用金(ベイヨンジン)のスクリーンショット GloTechTrends撮影

 

備用金(ベイヨンジン)で500元を7日間借りると、金利負担は1.99元!

500元をキャッシングしたユーザーは、7日間以内に元本と1.99元の金利負担額を合算して返済(自動的に引き落とし)する必要があるというわけだ。しかも、この1.99元はプロモーション金利であり、近い将来2.99元の正規金利に引き戻されるという。2.99元と聞けば、その金額から瞬間的に安いという印象を持ってしまうが、冷静に500元を借りた場合の年換算金利を計算してみると、23.88%にものぼる高金利商品なのである。

(写真:備用金(ベイヨンジン)のスクリーンショット GloTechTrends撮影)

アントフィナンシャルは「Bring small and beautiful changes for the world (世界に小さく美しい変化をもたらす)」を経営スローガンとして、過去にも大手金融機関に相手にされないような、小口ユーザーを圧倒的分母として束ねることで、収益化を達成してきたフィンテック企業である。

アントフィナンシャルが、500元(日本円で8000円程度)ほどのキャッシングというマイクロファイナンス分野で新しい金融商品の提供を行い、収益化を実現できるかという点は、アントフィナンシャルの経営哲学がもっとも色濃く現れる部分でもあり、非常に注目すべき点なのである。

備用金(ベイヨンジン)の説明では、備用金(ベイヨンジン)を使えば使うほど信用スコアが向上する仕組みとなっているようだ。500元という少額をキャッシングしなければならないユーザー層が、キャッシング行為を頻繁に繰り返すことが、果たしてユーザーの信用力の向上に直結するのかという大きな疑問は残るものの、アントフィナンシャルがマイクロファイナンス分野で収益化を実現しようと挑戦している点は今後も継続して注目していきたい。ファイナンスとテクノロジーが融合することで、総合フィンテックという新しいビジネスモデルがまた進化していることは間違いなさそうである。

参考記事:【総合フィンテック企業とは】シリーズ)

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