アリクラウドが開発した人工知能活用音声認証技術でコーヒー34杯を49秒で注文!

5/23日アリババの新しいテクノロジーの祭典である雲栖大会(云栖大会)が武漢市で開催された。アリクラウドは単なるクラウド事業を超えて人工知能分野での存在感を高めている。人工知能活用の音声認証システムだけで飲食店や交通チケットを購入できる時代がもうすぐ到来する。

 

アリクラウドの人工知能を活用した音声認証技術に高い注目!

アリババが開発するニューテクノロージーの発表会とも言える祭典「雲栖大会(云栖大会)」が今回は武漢市で行われた。杭州を中心に全国各地で行われるアリババのテクノロジーの祭典であるが、今回最も注目を集めたのはアリクラウドが開発した人工知能を活用した音声認証システムのようだ。

参考記事:2017アリババ雲栖大会シリーズ 第2回:「スマートレストラン」登場!まるで「食い逃げ」を楽しむ感覚で決済完了。

先にアリクラウド(アリ雲)についてお話ししておきたい。アリババのクラウド事業を一手に引き受けるアリクラウドであるが、近年その業績は驚異的に伸びており、アマゾンのAWS事業とマイクロソフトのAzure事業に次ぐ世界3位のクラウド事業としての地位を確立している。阿里巴巴集団(アリババグループ)が、5月4日に発表した2018年3月期の決算発表でも、クラウド事業の好調さが目立つ結果となっている。クラウド事業の売上高は約133億元の前期比201%増加、驚異的の伸び率を記録している。世界中でクラウド事業が成長しているが、成長性を比べてもアマゾンやマイクロソフト以上の伸び率を示しているのである。また人工知能関連分野に積極的に投資を行い、今後アリクラウドが開発する新製品にも大いに注目されるところである。ちなみに、日本ではソフトバンクが60%出資する形でSBクラウドとして事業展開している。

 

人工知能を活用した音声認証技術で34杯コーヒー注文をわずか49秒!

さて、今回の雲栖大会(云栖大会)で、最も人々の注目を集めたのはアリクラウドが開発する人工知能活用型のコーヒー注文認証システムである。現在は、アリババ本社内でこのシステムを活用してコーヒーショップが既に運営されており、今大会でデモビデオが公開された。

公開されたビデオの内容は、アリクラウドの音声認証システムの精度を確認するため、あえて実演者がカジュアルな単語を用いて様々な種類のコーヒーを早口で34杯も注文するというテストであり、同時並行で人間による注文対応も対比する形で行われた。結果は、人工知能音声認証ではわずか「49秒」で注文を処理し人間対応では「2分以上」かかるというものであった。

Photo from: Alicloud

コーヒーの注文なども人工知能を活用した音声認証システムで、語りかけるだけで完結してしまう時代に突入するのかもしれない。同じくアリババグループのアントフィナンシャルが提供するアリペイの顔認証決済などと併用できればなんとも近未来型のコーヒーショップが実現できてしまうであろう。もうそんな近未来の世界がすぐ近くまで来ていると言って良いだろう。

 

アリババクラウドが活用されている音声認証のシーン

さらに上海では地下鉄チケットを音声認証により購入することを可能にする技術も導入されつつある。これもアリクラウドが提供する人工知能を活用した音声認証技術が活用されているのであるが、ユーザーは単に駅名を音声で伝えるという仕組みでなく、例えば観光客が上海テレビ塔へ行きたいけど最寄駅はどこかと尋ねると最寄駅を検索して駅名を提示してくれるなど人工知能解析を含んだ音声認証システムなのである。

まだマンダリン(普通語)しか対応してないようであるが、やがて外国語にも対応できるようになり外国人観光客にとって便利な時代がやってくるかもしれない。何れにせよ、中国での人々の生活がますます便利になっていることは間違いなさそうである。

アリクラウドはこの他にも以前記事でお伝えしたスマートシティ計画であるETシティブレインやスマート航空プロジェクトであるET航空大脳にも活用されている。さらに、アリクラウドが公表する情報では、今後は農業、医療、環境分野などへの応用も実演していく予定だという。GloTechTrendsとしては、今度のアリクラウドの人工知能活用事例も随時ご報告していくつもりである。

Photo from: alicloud official website

参考記事:

もう交通警察はいらない?杭州スマートシティプロジェクト(ETシティブレイン)が最終テスト段階!?

12/20アリババのクラウド事業であるアリクラウドが新人工知能活用事例を発表!空港、本屋、洋服店、スーパーマーケットなどの分野でAI化を加速。

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