2017雲栖大会シリーズ(1):アリババがDAMOアカデミー (达摩院)と言う研究機関を世界7カ所で設立、3年間で1000億元を投資。

今年もアリババが主催する最大のテクノロジーの祭典(雲栖大会)が始まった。10月11日から14日まで杭州で開催中。10日11日の初日に発表されたのはアリババが計画する世界規模の基礎研究と応用研究を行う研究機関の建設だ。

 

  • DAMO アカデミーは、(达摩院)には、今後三年間で1000億元(日本円で1兆7000億円)を投資

アリババがテクノロジー研究分野に熱心であることは以前から有名であるが、今回は世界規模でテクノロジーの研究ネットワークを構築していく計画を発表した。北京、アリババの本社がある杭州、アメリカのサンマテオ、ベルビュー、モスクワ、テルアビブ、アジアの拠点はシンガポールが選定され、日本は選外となった。これらの研究所に世界から様々な分野で著名な科学者100名を配置し彼らを中心にその下で多数の研究員がテクノロジー研究をリードしていく計画だと言う。

アリババグループのCFO(首席技術者)張建鋒(チャン・ジェンホン)

アリババグループのCFOである張建鋒(チャン・ジェンホン)首席技術者は、アリババがDAMOアカデミーを設立し、基礎科学と応用研究の技術革新研究に注力すると語り、合わせて世界に貢献する研究所の設立を目指すという。

DAMOアカデミーは、最高レベルの実験設備、大学など他のアカデミック機関と共同研究を行う設備、高度研究テクノロジーの研究を行う設備の三部構成となり、主要研究分野としては、AI研究、量子研究、基礎アルゴリズム、サイバーセキュリティー、センサー技術、言語処理、視覚、聴覚、生体、自然言語処理などを活用した認証技術など、広範なテクノロジー分野における研究を行うという。

 

  • DAMOアカデミー(达摩院)の名前の由来とは?

その昔、中国河南省で発展した伝統武芸少林寺。開祖は達磨大使とされ、少林寺を中国全土に普及させた。開祖の達磨大使は、基礎研究が重要だとの認識を持っており、基礎研究に注力するために彼が開いた研究機関が达摩院であった。禅や武芸の分野で、基礎研究を中心に行うことで、応用分野の研究も進み少林寺が広範に普及する重要な役割をになった研究機関である。

alibaba DAMO academy

アリババも、少林寺の达摩院に習う形でDAMOアカデミー(达摩院)を建設することにしたようである。

 

  • アリババの進めるNASA計画「ニューテクノロジー戦略」の実行

アリババは、以前からテクノロジーの研究に巨額の投資を行っている。アリババが過去3年に投資した金額は約7,000億円と言われているが、今回発表されたDAMOアカデミーへの新規投資額1000億元はその倍以上の金額に匹敵することになる。

アリババは、今年3月にNASA計画を発表し世界の科学者2000人余りを配備し「ニューテクノロジー戦略」を行うと発表していたが、今回のDAMOアカデミーの発表でNASA計画とされたいた「ニューテクノロジー戦略」の具体像がだんだんと姿を表してきたことになる。

DAMOアカデミー最初の10人科学者が発表され、3人の中国人科学者、5人はアメリカのアカデミーからの科学者が含まれている。

GloTechTrends(グローバルテクノロジートレンド)としては、現在開かれている、アリババのテクノロジーの祭典(雲栖大会)の速報をまたお届けしていくことにしたい。