進化する中国地図「高徳地図アプリ」とは?「タクシー」「バス」「シェア自転車」移動手段のプラットフォーム化へ!

アリババが2014年に買収した高徳地図(ガオドォ)であるが、人工知能によるディープラーニング学習により機能充実が進む。中国で高徳地図(ガオドォ)がどのように活用されているのだろうか。地図アプリが交通移動手段と連携して移動手段のプラットフォームとなっている。

 

高徳(ガオドォ)を活用すれば、配車アプリやシェア自転車アプリを開ける必要がない!

中国での地図アプリの進化が止まらない。今日は地図アプリ業界中国No1となった「高徳地図」について実際の活用事例を示しながらレポートしてみたい。高徳地図(ガオドォ)とは、2014年にアリババにより買収された地図アプリ開発企業である。Googleマップの中国版と言えばイメージが湧きやすいかもしれない。

アリババに買収された「高徳地図」であるが、買収以降も順調に業績を伸ばし最近では人工知能を活用したディープラーニング学習によってその活用シーンを大幅に拡張し、交通手段のプラットフォームと変貌を遂げている。もはや、中国人にとって高徳地図(ガオドォ)を活用すれば、いちいち配車アプリやシェア自転車アプリを開ける必要がなくなっているのである。

写真:雨の後の水たまりマップ/ 空気の汚れ地図 GloTechTrends撮影

写真:交通アプリサービス  GloTechTrends撮影

 

高徳地図アプリを活用してみよう!ドリームタウン(夢想小鎮)まで移動!

さて、実際に高徳地図アプリを活用した移動事例をご提示した方が読者の方の理解が進むであろう。実際に杭州のある地点から未来科技城に位置するドリームタウン(夢想小鎮)まで移動して見ることにする。

早速、高徳地図アプリを開き現在地と目的地ドリームタウン(夢想小鎮)を指定する。そうすると地図が表示されるのと同時に、右上に「公共バス」「徒歩」「タクシー」「シェア自転車」「徒歩」というボタンが登場する。

まず、公共バスのボタンを押してみる。合わせて自分が乗車する予定のバス停をクリックすると、目的地までの路線バスの経路が表示される。路線バスが現在どこを走行していて、バス停に何分後に到着するかもリアルタイムで表示してくれる。

  

写真:路線バス GloTechTrends撮影

さて、運悪くバスが直ぐにこないときもある。その場合は、隣にある「タクシーを呼ぶ(叫車)」のボタンを押すとタクシー会社3社の価格が表示され、タクシー会社ごとの価格が提示される。現在、どこにタクシーがいて到着まで何分かかるかも表示される。

現在、杭州ではシェアライド業界No1の滴滴出行(Didi)を打倒しようという新しい動きがあるため、二番手、三番手のシェアライド企業が果敢なディスカウント戦略を打ち出している。二番手の曹操タクシー(アリババや吉利が出資)を選択すれば、7,5折(25%引き)を享受できるなど強烈な値引き競争が展開されている。タクシー移動では、49.58元で移動できるというのも高徳地図アプリ内で瞬時に把握でき、当然アプリ内から予約まで完結できてしまうのである。

写真:高徳地図( タクシー) GloTechTrends撮影

さらに、シェア自転車のボタンを押すとどこにシェア自転車が配置されているのかGPSを活用して場所を指し示してくれる。現地から目的地までのおおよその移動時間も提示してくれるのである。当然、車と自転車では走行ルートに違いがあるが、それも含めて最短距離と時間を提示してくれているのである。この部分に関しては、人工知能によるディープラーニング効果が高く、短期的な工事による道路状況も人工知能が効率よく学習しその結果をアプリに反映してくれるという。

途中までバスで行き下車駅からシェア自転車を利用する際も下車した駅でシェア自転車を検索すればどこにシェア自転車があるが地図上に表示される。また、徒歩を選択した場合のルートや必要な時間も合わせて提示してくれるのである。

 

写真:シェア自転車 GloTechTrends撮影

 

高徳地図が交通移動アプリのプラットフォームを目指す!?

中国では、もはや地図アプリさえあれば、交通手段ごとに独立した交通アプリを開けるが必要ない時代に突入しつつある。

地図アプリが交通手段のプラットフォームと化し、それぞれの交通手段をつなぐ重要な役割を演じているのである。地図アプリの重要性が高まってきていることは、以下の統計的な数字でも明らかである。2018年3月現在、高徳地図は9億台のハードウェアにインストールされており、1日平均で3億4000万回の移動経路の検索があるという。高徳地図の一日のユーザー数はのべ6000万人を超え、中国のデイリーアクティブユーザー数ランキングで堂々の6位のアプリとなっている。

アリババは、2014年に高徳地図を11億ドルの金額で買収したのであるが、アリババにとっては大成功と言える企業買収の一つであったと言えるだろう。今後も地図アプリの進化から目が話せない。