火薬搭載のSlaughterbots(超小型ドローン)の衝撃!急速なAIテクノロジーの進化とその危険性を考える

 3gの火薬や生物兵器を搭載できるSLAUGHTERBOTS(超小型ドローン)が「Campaign to Stop Killer Robots」会議で発表された。顔認証、センサー、人工知能を搭載した小型ドローンが市街地を一瞬にして破滅してしまう時代に突入しようとしている。

 

SLAUGHTERBOTS(超小型ドローン)が3gの火薬を搭載し顔認証で標的を定め殺人マシーンへ!?

Campaign to Stop Killer RobotsというNGO組織をご存知だろうか?2013年4月に組織されたNGO団体であり、人工知能が発達した未来では容易に製作可能となるであろう殺人ロボットに対する規制を検討する組織である。AIの危険性を継続して発信し続けるテスラのイーロンマスクや、宇宙科学者のホーキンス博士、アップルコンピュータの伝説の技術者スティーブ・ウォズニアックなどが協力する組織として知られている。

11月に開催された「Campaign to Stop Killer Robots」主催の会議において、3gの分量の火薬を搭載することができる超小型ドローンが実演され、合わせて顔認証やセンサー、人工知能を搭載し、まさに超ハイテクドローンを活用して一瞬にして街を破壊できるというプレゼンがなされ衝撃を与えた。

著作権の関係でビデオを直接記事上に掲載できないが、当サイトのFacebookページにてそのプレゼンの模様をシェアしているので、ご興味のある方はぜひご覧いただきたい。Glotechtrends Facebook: https://www.facebook.com/glotech.trends (参考URL 「Campaign to Stop Killer Robots」)

 

量子コンピューターの発展の先にあるもの!?

IBM、MicrosoftやGoogleなどを中心に量子コンピューターの製品化が進められている。現在のところは、まだ具体的に世の中を激変させる製品は実用されていないが関係者の期待は一気に高まってきている。

なぜなら、量子コンピューターの世界が実現すれば、従来型のコンピューターの処理速度を格段に向上させることが可能となるからである。その処理速度は一説によれば、スーパーコンピューターの1億倍の処理速度を実現するとも言われている。

この処理速度が実現したら、真っ先にインパクトを与えるのが人工知能の発展のスピードである。データを所与として人工知能に与えディープライニングさせ人工知能を発展させる時間軸が、量子コンピューターによって格段に早まることは間違いない。

 

世界初の市民権を有するロボット「ソフィア」サウジアラビア

女性に運転免許取得が解禁されたことで話題になった伝統重視国サウジアラビアであるが、その裏で今年10月末に女性型ロボット「ソフィア」に市民権を与えるという先進的な話題で注目を集めた。すぐさまアムネスティなどの人権団体が反論を展開したが、ロボットが市民権を得るというのは、もはや冗談ではない時代に突入しているのかもしれない。

香港のハンソン・ロボティック社によって開発された「ソフィア」はまだ会話すらぎこちないが、外見上は人間を模倣して制作されており感情表現も可能である。

現段階では、ほとんど話題作りのためだけに、発表された感のある市民権の付与であるが、この「ソフィア」が、量子コンピューターが普及した将来で、ディープラーニングによって自己成長していくと考えるとどうなのだろうか?そのディープラーニングのスピードは人間が一生かかって学習するものをわずか数週間、いや数日で学習してしまうのかもしれない。量子コンピューターの実現で、人工知能が人間の能力を凌駕するのは容易となるだろう。

 

イーロンマスクが指摘するAI戦争の危険性 AIは以前の核兵器のようなもの?

現在、将棋や囲碁の分野で人工知能が人間を凌駕する時代が到来している。そして、ピアノのようなロボットが苦手とすると考えらえていた芸術的な領域にも人工知能がどんどん進出しつつある。人間の感情の起伏でさえも、人工知能がディープラーニングして自ら学習してしまう時代がすぐそこにきているのである。

テスラのイーロンマスクは、従来からAIが戦争を引き起こす危険性があると指摘している。今年8月に北朝鮮問題がヒートアップしている最中にも「人工知能のリスクの方が、北朝鮮よりも大きい」とコメントを残している。真意は知る由もないが、北朝鮮が保有する核兵器よりも人工知能の方が恐ろしいという意味であろう。

現在、アメリカ、ロシア、中国、イスラエル、日本、ドイツ、インドなど多くの大国が先を競うように人工知能の研究に力を注いでいる。国家の威信をかけてAI大国になるべくテクノロジーの進化に力を注いでいるが、そこには統一的な規制は存在せず自由に人工知能のテクノロジー向上に勤しんでいる。

 

 核兵器の苦い歴史から学ぶAIが発展する未来の姿?

宇宙化学者のホーキング博士でさえも、人工知能は最高か最悪か現在誰にもわからないと発言している。

少し核兵器開発の歴史を確認しておきたい。核兵器はアメリカが中心となり開発を進め1945年に開発に成功し、開発後すぐに日本へ原爆の投下を行った。そして、他の大国も競うようにアメリカに負けるわけにはいかないと核兵器の開発を進め、1949年にはソビエト、1952年にイギリス、1960年にフランス、1964年に中国、1972年にインドなどと続々と核兵器爆弾の開発、保持を進めていった。現在、核兵器禁止条約などが論じられているが、一度できてしまった核兵器をもとに戻すことは大変難しいのである。現在において、人工知能はまさに国家が威信をかけて開発するかつての核兵器のような存在になっているのかもしれない。

Glotechtrends(グローバルテクノロジートレンド)としては、人工知能の発展が、単なる大国だけの独善的な発展をするのではなく、全ての世界の人々が明るく過ごせる未来に貢献することを願いたい。