中国スタートアップ投資は厳冬期に突入!投資金額、投資件数ともに大幅減!

11/13、中国有名リサーチ企業であるWin.d(https://www.wind.com.)が公表したデータによれば、2019年中の現時点の中国スタートアップに関連する投資件数は388件(前年2182件)、投資金額は1798億元(前年は1兆1513.84億元)と昨年比において投資件数および投資総額ともに歴史的な減少に見舞われている。スタートアップ投資の減少傾向は、証券市場全体にも大きな影響がありそうだ。

 

米中貿易戦争の影響は想像以上に大きい!細るスタートアップ資金調達

中国有名リサーチ企業であるWin.d(https://www.wind.com.)が公表した中国スタートアップ関連データによって、中国スタートアップ業界に完全に真冬と言える厳しい状態がやって来ていることが明らかとなった。

中国のスタートアップ投資は、2014年ごろから活況となり、2017年から2018年の夏までは歴史的な活況が続き、先端テクノロジー関連のスタートアップ企業は極めて資金調達が容易な時代が続いていたが、それが180度方向転換され、あっというまに厳冬期に突入してしまったようだ。

(写真:出典データ供給元「Win.d」、グラフ作成編集は「全景財経」)

上記のグラフは、2014年から2019年第4四半期途中までのベンチャーキャピタルによるスタートアップ投資を投資総額および投資件数をグラフ(出典:全景財経)化したものである。

折れ線グラフはベンチャーキャピタルによるスタートアップ投資件数、赤の棒グラフは投資総額(単位:億元)を示している。

2014年から2018年夏頃までは、中国マクロ経済の好調を背景に、スタートアップ投資が好調であったことがわかる。しかしながらトランプ政権が中国に対して関税をかけ始めた2018年第3四半期あたりから急激にスタートアップ投資が減少し始め、その後2019年の第三四半期時点では、5年前の2014年時点も下回るという厳冬期に突入したことがわかる。

 

注目の人工知能ユニコーン「Megvii(曠视科技有限公司)」も公開延期か? 

スタートアップを取り巻く環境の悪化は、資金調達だけでなく上場準備中のユニコーン企業にも暗い影を投げかけている。

顔認証プラットフォーム「Face++(フェースジャージャー)」を擁し、中国人工知能関連スタートアップのユニコーンに数えられる「Megvii(曠视科技有限公司)」も、米中貿易戦争の影響をもろに受けた格好である。

今年5月、Megvii(曠视科技有限公司)は、シリーズDで7億5,000万ドルの資金調達に成功し、推定時価総額を約40億ドル(日本円で4400億円程度)に伸ばし香港証券取引所への株式上場手続きに入ったとされていた。

参考記事:

中国人工知能関連のユニコーン「Megvii」が香港証券取引所に株式公開へ!

しかしながら、アメリカ当局が10月に「Megvii」を米国商務省の「エンティティリスト(Entity List)」に追加するという報道もあり、予定通りの株式公開(IPO)が困難となっている。約40億ドルとされた推定時価総額にも、大きな影響を与える問題であり、証券取引所としての慎重に審査をする必要に迫られた格好である。香港証券取引所が最終決定までにはまだまだ時間が要すると見られ、株式公開のプロセスとしてはまだ初期段階だとも言われている。米中貿易戦争の影響は、中国の有力スタートアップにも暗い影を落としているのである。

こうした、スタートアップ投資の減少傾向は、中国だけでなく、世界の証券市場全体にも大きな影響があるかもしれない。日本の証券市場動向に影響を与える可能性も高く、慎重に情報を精査していく必要がありそうだ。

参考記事:

フェースリコグニション(顔認識)技術の最前線、ターミネーターの世界が既に現実にもとに!|megvii 
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