中国上場企業の時価総額トップ300!ランキングとその分析

1月2日中国大手メディアリサーチ企業であるiiMedia Researchが「2017中国時価総額トップ300」(香港、台湾、マカオ籍企業含む)のデータを公表。国営企業が多数を占める中で、テンセント、アリババ、百度、京東など民間企業が上位に入り存在感を増しつつある。

 

2017年中国時価総額トップ300ランキング iiMediaReserach社より

iiMediaReserach社は、中国を拠点とするインターネットやモバイル関連のリサーチを専門とする企業である。1月2日、iiMediaReserachは2017年中国上場企業時価総額ランキングを発表した。オリジナルのデータを参照されたい方は、中国語での表記となるが巻末のリンクからオリジナルデータをご参照いただきたい。

2017年中国上場企業時価総額ランキングを見ると伝統的に国営企業優位だった中国上場企業時価総額ランキングに異変が生じていることがわかる。これまで国有企業が圧倒的な存在感を示した時価総額ランキングにおいて民間企業が躍進しつつあることが確認できる。1位のテンセント、2位のアリババに加えて、17位に百度(Baidu)、25位に京東(JingDong)などの民間企業がラインクインし民間企業の存在感が高まりつつある。

10年前の2008年中国上場企業ランキングでは、民間企業でトップにランキングされたのは11位のレノボが最高(時価総額583.37億元)であり、その他の上位25社は国営企業が独占していた。ちなみに2008年当時格安PC分野で存在感が高かったレノボは2017年のランキングでは260位に大幅にランキングを下げ(476.9億元)スマホ時代の到来を象徴する結果となっている。

 

中国上場企業300社ランキングの業種分析

iiMediaResearch社が公表した中国上場企業300社を業種別に分類すると金融やITCなどの主要産業を含み多様な産業からランキングされていることがわかる。

上位3業種は、金融業が22.7%、工業が15.4%、非日常消費財産業が14.0%を占め、その他では 不動産とIITC業界が9.4%で同位に並び、ユーティリティ産業7.7%、日常消費財が6.0%、原材料産業が5.4%、ヘルスケアは5.0%、エネルギー産業となっている。

産業ごとの割合

TOP300中国上場企業の時価総額の合計は、49兆9742.4億元(日本円で850兆円規模)となり、日本のトップ300企業の時価総額合計(2018年1月1日現在)である、557兆円を上回る規模となっている。上位300社の時価総額合計を比較してももはや中国が日本を上回っていることが確認できる。

テンセントとアリババの2大IT巨人が時価総額で世界トップ10に入ったことにより、この2社だけが中国の時価総額水準を引き上げていると思われていたが、日本と中国のトップ時価総額300社の企業を比較しても、中国が既に日本を時価総額水準で上回っていることが確認できるのである。

トップの金融セクターは、17兆7080.8億元(日本円で300兆円規模)を占め時価総額全体の35%以上を占めていることが確認できる。

産業ごとの時価総額

 

中国上場企業300社が上場している証券市場

次にTOP300中国上場企業の上場している証券市場の分析をしてみたい。このうち約半数となる149社が香港市場に上場されており、依然として香港が中国企業にとって魅力的な証券市場であることを示している。

中国の本土でも上海証券市場が127社、深センにも57社が上場されていることがわかる。外国の証券市場であるNYSEを選択している企業が22社存在し、同じくアメリカのNASQAQを選択している企業が6社含まれている。

全体の合計数が300にならない点は、重複上場が可能なためと理解していただきたい。

TOP300中国上場企業の上場する証券市場

 

中国上場企業300社が拠点とする地域

国有企業の大半が拠点を北京に構えていることから北京籍の企業が82社と最大グループを形成している。それに次ぐのが香港で62社、上海が39社と続いていている。

注目すべきは、テンセントが拠点とする深センの21社とアリババが拠点とする杭州の10社である。この二つの地域はまさに民間企業の象徴とも言える地域である。深センのテンセント、杭州のアリババグループから支援を受けた企業の存在感が中国の証券市場でも高まっていると言え、今後もこの二つの地域が中国経済の成長を加速させる可能性が極めて高いといえよう。

2017年中国時価総額TOP300よりTOP25社抜粋 

参考:2017年中国時価総額トップ300ランキング