【キャッシュレス社会の衝撃(1)】 アリペイの爆発的普及!ホームレスへお金をあげるのだって電子決済!アリペイ(支付宝)/中国

中国は衝撃のキャッシュレス社会!路面の屋台だってもはやデジタル決済。ホームレスだってスマホ片手にアリペイで恵んでくださいってやってくる!

  • 上海で生活する独身女性の1日をおっかけ取材!そこはキャッシュレス社会が完全に実現されたいた。

陳芸(Chen yun) は、上海のIT企業で働く独身の25歳の中国人女性だ。典型的なサラリーマンである陳さんの1日を追いかけてみたい。

7:57:身支度を整え会社へ向かう。玄関のドアをあけるとすぐにバイクシェアリングサービスOFOの自転車を発見。さっそくスマホをかざして自転車をレンタル開始だ。最寄り駅までチャリ通。駅に到着するとスマホでアリペイ(Alipay, 支付宝)決済して代金は1元(日本円で16.5円)。

8:30: 地下鉄の改札口もスマホタッチで決済。電車に乗る。地下鉄を降りて、会社へ向かう途中の決して綺麗とは言えない馴染みのおばちゃんの屋台で3元の肉まんを購入。ここでもお店に掲示していあるQRコードを使って、スマホでのアリペイ決済。

12:30: お昼休みのランチは、同僚5人で一緒にショッピングモールにある中華レストランを食べにいくことに。中華料理は円卓を囲んで大皿をシェアするに限る。メニューもスマホでダウンロードして、注文もスマホからという仕組みになっている。みんなで5つのおかずを頼みシェア。代金は、最近は中国の若者にも浸透しているAA制という割り勘だ。これまたアリペイで金額を入力し、アリペイのAA制ボタンを押すと、すぐさまそれぞれ5人の アリペイ口座から均等割した43元だけが支払われた。

13:30: レストランから会社へ戻る途中に不憫なホームレスに遭遇。 陳さんは、現金をもってないからと断ったが、なんとホームレスからQRコードを提示される。陳さんは、苦笑しつつも、ホームレスもスマホがないと食っていけない時代になったよねー、とスマホでアリペイで小額のお金をあげた。

20:00: 残業もあり疲れたので、配車サービスアプリを使って車で帰宅。ここも下車した時点で自動的にアリペイ決済。

21:00 自宅に到着し、電気とガスの請求がきていたので、これもまたそれぞれアリペイ決済。週末に彼氏と行くはずの映画のチケットもアリペイ決済。

陳さんが、特別なわけではなく、これが現在のごく普通の上海人女性の生活なのである。9回の決済シーンでキャッシュを使った回数はゼロ。極めて小額の決済も含めて、全てアリペイ決済で完了だ。

そう、陳さんは財布を持ち歩かないどころか、クレジットカード、デビットカードの類の一切のカードを持っていない。スマホでけで、全ての決済が完結している。念のために書いておくが、中国ではクレジットカードが作りにくいわけではない。

陳さんは3枚のカードを保有しているし、銀行へ行けば簡単に作れてしまう。単に不要という理由で持ち歩いていないのだ。そんな彼女に、いつから財布を持ち歩かないか聞いて見た。

「2年くらい前は財布を持ち歩いてかなー、、、1年半くらい前から財布を持ち歩かなくなって、でも念のために緊急の時のために少しだけはキャッシュは持っていたわ。でも、去年、予備の現金を落としちゃったことがあって、それ以来、もう全くキャッシュ持ち歩かない、だって、必要ないんだもの!」

日本人からするとかなり衝撃の事実である。これほどまでのキャッシュレス社会が隣国ですでに実現しているとは驚きを隠せない。

  • AlipayとWechatpayなどの電子決済量は年間150 兆円規模、日本の30倍!

中国では、Alibabaの関連会社が運営する「アリペイ」とTencentの関連会社が運営する「ウィーチャットペイ」の2大電子決済システムが主流である。その流通金額は年間150兆円に達している。日本では、クレジットカードなどが普及しているためか、デジタルマネーの決済額は5兆円にとどまっており、その差は歴然である。双方の違いについては、また後日触れることとしたい。

アリペイのユーザー数は、中国国内に4億5千万人。(2016年末現在)

ウィーチャットペイのユーザー数は、4億人超。(2016年末現在)

ちなみに、日本で知名度が増しているLinepayは、詳しいユーザー数を公表していないが、国内外を合わせて3000万人を超えたところだという。もちろん人口の違いがあるので単純比較できない。が、アリペイはそのユーザーのほとんどが強度のアクティブユーザーであるという点で驚きはより大きいと言える。

GlotechTrends取材班としては、今後も世界中のキャッシュレス社会の動向をウォッチして行くことにしたい。人工知能、Fintech、仮想通貨などの発展に伴って、金融の周辺は劇的に変化している。今度もキャッシュがなくなって行く社会の変化を皆様にお届けしたいと思う。